検索窓
今日:30 hit、昨日:14 hit、合計:628 hit

7-4 ページ19

炭治郎と梢は背中合わせになって次々と跳んでくる鞠を弾き、切る。
だが鞠は炭治郎たちに当たるまで不規則な軌道で動き回り、斬っても新しい鞠が増える。

鬼の数は二体。恐らくもう一体の鬼が関係している。
しかし、珠世たちを庇う余裕さえ与えてくれない。


「珠世さん!愈史郎さん!」

二人に跳んで行った鞠が、肉を抉る。
頭から血を流した愈史郎は、鞠と苦闘する炭治郎と梢に向かって叫ぶ。


「おい!間抜けな鬼狩り共!!矢印を見れば方向が分かるんだよ!矢印を避けろ!!」

彼の言葉に困惑して炭治郎と梢は、聞き返す。


「ったく!そんなのも見えんのか!俺の視覚を貸してやる!!そうしたら、鞠女の首くらい斬れるだろ!」

そう言った愈史郎は、懐から取り出した長方形の紙を二枚投げる。
紙は二人の額に付いて、愈史郎の青く光る目のように、目の紋様が浮かび上がった。


「「!」」

炭治郎と梢の視界を何かが横切る。
鞠と同じ方向に、数々の矢印が不規則な方向へ動き回っていた。


「愈史郎さんありがとう!俺にも矢印、見えました!!」

「ならさっさと倒せ!!!」

その時ちょうど戻って来た禰豆子に、木の上にいる矢印を操る鬼を任せ、炭治郎と梢は朱紗丸に向かい合う。




「お前の相手は、俺たちだ…!」

7-5→←7-3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ほっぷすてっぷ | 作成日時:2024年1月5日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。