検索窓
今日:34 hit、昨日:14 hit、合計:632 hit

5-3 ページ11

「辛くは無いですよ。」


炭治郎が愈史郎と心理的な攻防戦を繰り返している中、珠世はそう呟く。

「普通の鬼より、かなり楽かと思います。私は、私の体を随分弄っていますから…鬼舞辻の呪いも外しています。」


突然言い出した珠世の言葉に首を傾げる炭治郎と梢。

珠世は割烹着を脱ぐ。炭治郎たちを奥の別室へ案内すると言う。
何か複雑な話なのだろう。


畳貼りの一室に通され、珠世と愈史郎に向かい合うように、炭治郎と梢は座った。
すると禰豆子が達磨をたおしたようにゴロンと寝転がる。


「あっ!禰豆子、行儀悪いぞ…!」

構わないと微笑む珠世にホッとしながら、炭治郎は両手を拳にして膝に置く。


「あ、そうだ…俺は竈門炭治郎、妹は禰豆子で、こっちは同期の梢です。」

「えぇ、よろしくお願いしますね。では、先程の続きですが…」


珠世は話の続きを始める。

珠世と愈史郎は鬼だ。しかし、人を食らう普通の鬼とは違い、人の血を少量飲むだけで暮らせるようにしたと言う。
これが、体を弄ったという事の意味だろう。

勿論その血は、人から奪い取った訳ではなく、金銭に余裕の無い人々から、彼らの体に支障が出ない程度に、輸血と称して買った物だ。


「(そうか…この人達から鬼特有の異臭がしない理由はそれなんだ…でも、やっぱり人の血は必要……血だけなら、禰豆子にも__)」

5-4→←5-2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ほっぷすてっぷ | 作成日時:2024年1月5日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。