ネバーランドからの迷い子

6話 ページ7

ソア目線

目が覚めたら、金髪のお兄さんがいた。


どうやらわたしを助けてくれたらしい。


はじめはびっくりしてこわかったけど、
話しているとすごく安心するし、きっとこの人は信頼できる人だと思う。


レイがいたら、もっと疑え！！っておこられちゃうかな。


このお兄さんも“レイ”って言うらしい。
すごい偶然だなあ…



目の前には、お兄さん…もといレイお兄さんが作ってくれたご飯がある。


うっ………久しぶりのあったかいご飯がキラキラして見えるよぉ…



ほんとに食べていいのかな…？


ちらっとレイお兄さんの方を見ると、


「Please eat (どうぞ、食べていいよ)」と微笑んだ。



どうしよう……もし毒とか入ってたら…？？
でもお腹空いた……でもぉ………！！！


そんなわたしを見かねたのか、レイお兄さんはわたしの前にあるスープをスプーンで一口掬って呑んでみせた。


「You see,it doesn’t contain any poison, so you can eat this
(ほら、毒なんて入ってないから、食べられるよ)」


……おどろいた、この人はわたしの考えがわかるみたいだ


今はこの人を信頼するしかない…


意を決して、スープを一口飲むと、体の芯がすごく温まったような気がした。


すごく安心して、今まで我慢していた涙が全部出てきてしまった。


そこからは無我夢中で目の前のご飯を食べ続けた。

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