ふたりだけの空間 / Yuki.O （G38） ページ6
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私たちの関係がいつから始まったのかも、一体どういう関係なのかも何が理由で始まったのかも既に覚えてはないけど気付いたらふたりだけの世界にいた。
君がどこのクラスかなんて知らない。きっと君も私がどこのクラスなのかなんて知らないだろう。
お互いに知っているのは“名前”それだけだ。
今日も居るかな、なんてらしくない期待をしながら校舎の裏側の非常階段へ向かう。
よくある青春漫画とかに出てくる屋上で、なんて今時自i殺防止とやらで閉鎖されて行けやしない。
そんな中たまたま見つけたこの校舎裏の非常階段、そこで私は君と出会った。
深呼吸をし、ゆっくりドアノブを捻れば今日もいつもの場所に君はいた。
『ゆーきくん、おはよ』
声を掛ければこちらを振り向き可愛らしい笑窪を作りながら「おはよ」と返してくれた。相変わらず何処となくいつか消えてしまうのではないだろうか、と疑うほど儚くて消えてしまいそうな雰囲気だった。
『今日もまたサボり？』
「そんなこと言ったらAもでしょ」
なんて図星を突かれて何も言い返せなくなってしまった。
ふたりでここで授業をサボって特に何かをするというわけでもない。なら何故ここに居るのだと言われるだろう。そんなの自分でもわからないけど、この人と居ると今まで自分の中で押し殺してきた感情が少しずつ動き始めてる気がするのだ。
「なに、考え事？」
『んー、ここにいると落ち着くなって』
「俺も」
彼はそう言い雲ひとつない青空を見上げたかた思ったら私の膝の上にゆっくり倒れ込んできた
『もう少しだけ、この生活が続きますように』
．
続く
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くむ(プロフ) - にこさん» 気付くの遅くなってしまい申し訳ございません😭今更新させていただきました！ (12月9日 21時) (
レス) id: 48ed1eb610 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - もしリクエスト受け付けていたら藤原恭大くん書いて欲しいです😭 (10月16日 6時) (レス) @page4 id: d1b09c5066 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くむ | 作成日時：2023年9月15日 18時
