手を繋いで帰ろうか / Taisuke.Y （Bs19） ページ2
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「Aって泰輔と付き合ってんの？」
クラスメイトからの突然の質問に飲んでいた水を思わず吹き出しそうになる。
『まって、なんでそうなったの』
「え？だってこの前一緒に帰ってるの見かけたから」
『そんなわけないじゃんー私他に好きな人いるし』
嘘だ、本当は泰輔のことは大好きだし、付き合っている。だけど自分にも他人にも素直になれずまた嘘をつく。
「ふーん、まあいいや。そういえばさ…」
さっきまであんなに興味を持っていたのにいざ否定すれば一気に興味が無くなったのか他の話題に移される。そんな友達の方を見れば泰輔と目が合った。今の聞かれてたかな、なんて思えばどんどん不安になっていった。
放課後、泰輔と所謂放課後デートとしてカフェに来ていた。おかしい、さっきから泰輔の様子がおかしい。大好きなアイスカフェラテさえもあまり飲まずにずっとストロー回しっぱなしでその姿は不機嫌に見えた。
カフェを出た後もまだ少し機嫌が悪いままの泰輔の隣で特に何も言わず追いつけるように必死に歩いた。いつもなら手を繋いでくれるのに今日はそれがない。やばい、まさかさっきの聞かれてた？
『泰…「ねえ、A」
私の言葉を遮り泰輔がやっと口を開いた
『な、なに？』
「俺たちって付き合っとるよな？」
やらかした、やっぱりさっきの聞かれてたのか。なんて思いこのまま誤解されても嫌なので急いで私も口を開いた。
『ごめん、さっきの話聞いてたよね』
「俺と付き合うんそんなに嫌やった？」
ちがう。そんなわけない、泰輔のことは大好きだ。そう言いたいのに思うように言葉が出てこなかった。
私のつまらない照れ隠しで泰輔を傷つけたまま家に帰るのは嫌だ。誰かに見られてもいい、いっそこのまま見せびらかしちゃおうという気持ちが勝ってしまい、いつもの帰り道にある街角でキスをした。
「…まって」
『すきだよ』
頬を赤めらせて見つめてくる泰輔にちゃんと想いを伝えれば「ずるい、」なんて言われたけどそれは私を好きにさせた泰輔の方だ。
夕陽に照らされていつもの帰り道、先程とは違い手を繋いでる私たちの影が地面に映し出されていた。
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手を繋いで帰ろうか / 欅坂46
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Lovers / Hayato.S （G6）→←偽りのシンパシー / Yoshinobu.Y （Bs18）
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くむ(プロフ) - にこさん» 気付くの遅くなってしまい申し訳ございません😭今更新させていただきました！ (12月9日 21時) (
レス) id: 48ed1eb610 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - もしリクエスト受け付けていたら藤原恭大くん書いて欲しいです😭 (10月16日 6時) (レス) @page4 id: d1b09c5066 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くむ | 作成日時：2023年9月15日 18時
