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誰にも言えないふたりだけの秘密
高校三年生の夏、今日もいつもの公園そしていつもと同じ時間帯の深夜ニ時にこの場所へ集まる。
「なあ、今日もそれやられたん？」
そう言い私の隣に座ってきたかと思えばゆっくり"それ"が意味さす場所へとゆっくり手を伸ばしてくる。
『んー、もう慣れてきちゃったけどね』
「そういう問題やないやろ」
あーこれ、いつものこの私だけを心配してくれる由伸の顔が堪らなく大好きだ。
『私のことはどうでもいいけど、由伸こそ平気なの』
「俺は平気やから心配すんな」
眩しいくらいの笑顔を見せ、割れ物を扱うかのように優しく私の頭を撫でてくれる。私の前だけでは本当の笑顔を見せてくれる由伸は、私の唯一の光だった。
私の傷は所謂家庭内での虐待。それに比べて由伸は重度の自傷行為癖がある。
夏といっても時間は深夜だ。汗ばんだ肌と傷口には少し痛いくらいの涼しい夜風が吹いている。
特に何も話すことはなくてもこのお互いに慰め合えるこの時間が私は大好きだ。
「A」
どれくらい経っただろうか、名前を呼ばれ隣の由伸を見ればゆっくりと重なる唇。何度もお互いを求め合い唇が離れるまで数分はかかった。
この痛みに耐え続ける限り私は由伸と一緒に居れる。そんな思いで日の出まで後数分、数分経てばまた罰を受ける日常に戻るがそれまでは私たちの時間だ。
今日も罰を受けては慰められて愛されてを繰り返す。
＿＿＿＿＿＿＿＿
偽りのシンパシー / MOND GROSSO
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偽りのシンパシー / Yoshinobu.Y （Bs18） ページ1
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高校三年生の夏、今日もいつもの公園そしていつもと同じ時間帯の深夜ニ時にこの場所へ集まる。
「なあ、今日もそれやられたん？」
そう言い私の隣に座ってきたかと思えばゆっくり"それ"が意味さす場所へとゆっくり手を伸ばしてくる。
『んー、もう慣れてきちゃったけどね』
「そういう問題やないやろ」
あーこれ、いつものこの私だけを心配してくれる由伸の顔が堪らなく大好きだ。
『私のことはどうでもいいけど、由伸こそ平気なの』
「俺は平気やから心配すんな」
眩しいくらいの笑顔を見せ、割れ物を扱うかのように優しく私の頭を撫でてくれる。私の前だけでは本当の笑顔を見せてくれる由伸は、私の唯一の光だった。
私の傷は所謂家庭内での虐待。それに比べて由伸は重度の自傷行為癖がある。
夏といっても時間は深夜だ。汗ばんだ肌と傷口には少し痛いくらいの涼しい夜風が吹いている。
特に何も話すことはなくてもこのお互いに慰め合えるこの時間が私は大好きだ。
「A」
どれくらい経っただろうか、名前を呼ばれ隣の由伸を見ればゆっくりと重なる唇。何度もお互いを求め合い唇が離れるまで数分はかかった。
この痛みに耐え続ける限り私は由伸と一緒に居れる。そんな思いで日の出まで後数分、数分経てばまた罰を受ける日常に戻るがそれまでは私たちの時間だ。
今日も罰を受けては慰められて愛されてを繰り返す。
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偽りのシンパシー / MOND GROSSO
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くむ(プロフ) - にこさん» 気付くの遅くなってしまい申し訳ございません😭今更新させていただきました！ (12月9日 21時) (
レス) id: 48ed1eb610 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - もしリクエスト受け付けていたら藤原恭大くん書いて欲しいです😭 (10月16日 6時) (レス) @page4 id: d1b09c5066 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くむ | 作成日時：2023年9月15日 18時
