兎の愛され天使 (ページ4)

今日:25 hit、昨日:13 hit、合計:36,130 hit

𝟒 ページ4

．

️ ️ ️ ️ ️ ️ ️

『どうなってんのこれ、』

現在、俺の膝の上で猫のようにすやすやと静かに眠る誠司さん。同じキャッチャーで俺が一番尊敬している先輩だ。

『どうしよう。これじゃ練習行けない…』

遡ること1時間前、昼食を食べた俺は少し眠くなってしまい練習が始まるまで仮眠室で寝ようと思いそのまま食堂から仮眠室へ直行したとこまでは覚えている。

このままだと俺も誠司さんも練習遅れて怒られる未来しか見えない為何度も誠司さんを起こすが全く起きない

『誠司さん、起きてください』

なにこの先輩全然起きてくれないし、このままだとほんとに怒られる泣

『誠司さん〜泣』

？「おーAじゃん、ってどしたんだよ」

最悪の未来を予想して気付いたら半泣き状態になっていた俺のとこに来てくれたのは翔さんと丸さんだった。

『翔さん〜丸さん〜泣』

丸「なに泣いとんの」

『誠司さんが起きてくれなくて、このままだと練習遅れちゃう泣』

丸「練習14時からやし、まだ後30分もあるからそんな泣かんくても平気やろ」

そう言いながら泣きかけていた俺の頭を撫でてくれる丸さんと「お前の泣き声聞いたらあいつ(秋広)が来るから泣き止んどけ」と座っている俺に目線を合わせて言ってくれる翔さんに余計に泣きそうになった

『え、？14時から？でもさっき誠司さんが13時半からって…』

中田「どうせいつもの誠司の悪戯だろ？」

丸「ほら、よーく見てみ。誠司起きてんぞ」

『え、？』

丸さんに言われた通りよーく誠司さんを見てみれば少し頬が上に上がってニヤけているように見えた

️ ️ ️ ️ ️ ️ ️

．