𝟏𝟐 ページ12
・
『やばい、迷子になったかも…』
移動日の今日、明日から3試合連続阪神戦だから甲子園の近くのホテルに宿泊予定で近くを散歩しようと思い外に出たけど完全に迷子になった。しかも、こういう時に限ってスマホもホテルに置いてきちゃったし!絶対これ戻れないやつだ
何回もここには来ているはずなのに迷子になる俺は相当な方向音痴なのだろうか。そんな呑気なことを考えていたが段々涙が出そうになってきた
?「あれ、碓氷くん?」
不意に俺の名前を呼ぶ声が聞こえて救世主だと思いしゃがみ込んだまま顔を上に上げればそこには阪神の熊谷さんがいた
『熊谷さん…?』
熊谷「まって、どうしたのなんで泣いてるの」
『熊谷さんー泣』
あまり慣れてない土地で知り合いもいない俺は顔見知りの熊谷さんを見た瞬間安心してしまい、そのまま飛びつくように抱きついてしまい少しよろけながらもちゃんと受け止めてくれた
そのまま今までの経由を話せば
熊谷「碓氷くん意外とおっちょこちょいなんだね笑」
『ここに戻りたいんですけどどこかわかりますか泣』
ホテルの場所を伝えれば案内してくれると言ってくれた。めっちゃ紳士すぎる。熊谷さんってもしかしたら天使なのかもしれない
熊谷「俺ずっと碓氷くんと話してみたかったから迷子になった碓氷くんには悪いけどこうやって話せるの嬉しい」
そう言いとびきりイケメンスマイルでこっちを見てくる熊谷さんに思わずときめいてしまった。
熊谷「顔真っ赤だけど平気?」
『あっ…熊谷さんがかっこよかったんで…』
あーなんて事を言ってしまったんだろう。相手は何回か対戦はしたことはあるけど話すのは初めてだっていうのに
熊谷「噂通りAくんめっちゃ可愛いね」
『え、?かわいい…?』
熊谷「阪神側でもよく翔太とかがAくんと話してみたいって言ってたから俺が先に話せたのめっちゃ嬉しい」
「そういえば勝手に下の名前で呼んじゃってたけど大丈夫?」なんて言ってくる熊谷さんに『全然大丈夫です!』と返せば相変わらずイケメンスマイルを俺に振り撒いてくる。ってそんなことより阪神の選手が俺と話したがってることの方が驚きだった
・
330人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くむ | 作成日時:2023年9月11日 13時