偶然 ページ33
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＿＿＿＿A、休日
私は久しぶりに両親と妹に会いに来た。
ここは郊外の霊園。
両親には店を手放した事を謝罪し
今はそれを取り戻すために頑張ってますと
墓前で手を合わせる。
妹の遺書には私への謝罪もあった。
“A、一人で逃げてごめんなさい”と。
初めは彼女をすごく恨んだ私。
だけど今となってはそんな感情は一切ない。
むしろ、しばらく連絡が取れないのにも関わらず
放置していた事を謝罪した。
それと
もう終わったから大丈夫だよ
心配しないでと伝えた。
でも…
本当に自ら命を断ったの？
未だに疑問が残っている。
『さぁ…帰ろう。またね』
墓を離れたその時
ﾎﾟﾂﾝ…ﾎﾟﾂﾝ…
ｻﾞｰｰｰｰｰｰｰ…
『最悪だ…傘ないし…』
今日は晴天のはずなのに突然の雨。
そういや昔、祖父母の墓参りに行った時も
こんな感じだった。
その時に母さんが
“これはおじいちゃんとおばあちゃんが嬉しくて泣いてるんだよ”
そう言ってた事を思いだした。
『そうか…寂しかったよね。またすぐに来るからね。』
あの頃の私には心に余裕がなく
そんな事すら忘れてた。
今ようやく穏やかな気持ちになれたんだと
つくづく思う。
他の墓の参拝に来ている人たちが
突然の雨にギャーギャー言いながら走って帰って行くなか
私以外にもう一人
立ち止まってる人物がいた。
見慣れた長い朱色の髪の男
『神威…？』
私が近付いて行くと彼もこちらに気付く。
神威｢A…奇遇だネ、同じ場所だったんだ｣
どこか悲しそうな笑顔でそう言った。
『このお墓、神威のお母さん？』
墓石には“江華”と名前の彫刻があり
その下には雨で消えてしまった線香と綺麗な花。
『お母さん、もしかしてこの花が好きなの？』
驚くことにその花は
私と妹が好きな花と同じものだった。
『珍しいね、どこで見つけたの？私も好きなんだ。だけど最近見かけなくて…っっ』
喋ってる途中で身体が締め付けられた。
と言うか抱きしめられた。
『神威…どうしたの？』
どうしてこんな事するんだろ？
どうしてそれを私は受け入れてるんだろ？
今までの自分なら突き放してたかも知れないのに。
だけど今は嫌じゃない。
不思議…
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月松(プロフ) - 吹雪さん» ありがとうございますヾ(o´∀｀o)ﾉ (2018年9月16日 22時) (
レス) id: 256a533235 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - 素敵なコメントだなんて '0 ' `# 頑張ってください〜♪ これからの展開も楽しみにしていまーす(笑) 更新ファイトです!!! (2018年9月16日 21時) (レス) id: 0e33d807cc (このIDを非表示/違反報告)
月松(プロフ) - 吹雪さん» 素敵なコメント頂いて感激です(つд`)頑張るっ!!!!さて、これからもっと痒いムズムズする展開になるかもしれないので楽しみにしててください(笑) (2018年9月16日 8時) (レス) id: 256a533235 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - こちらこそ、よろしくお願いいたします！ 自信もっと持ってくださいな(^0^)/ こんなに素敵な作品を作っているんですから！ 神威が助けに来てくれて、今、安心しました〜♪ (2018年9月16日 8時) (レス) id: 0e33d807cc (このIDを非表示/違反報告)
月松(プロフ) - 吹雪さん» ありがとうございます！ホントですか！？自信持てました(つд`)もちろん神威は再び登場しますよー(●´ω｀●)頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年9月15日 20時) (レス) id: 256a533235 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢子 | 作成日時：2018年8月21日 21時
