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あ「オッパの娘になりたい」
YG「またそんなこと言ってんのかよ、無理に決まってんだろ」
あ「じゃあ、成人になるまで住ませて」
YG「だから、無理っつってるだろ?他あたれ」
あ「他なんていない、オッパしかいないもん」
YG「じゃあ、諦めろ」
めんどくさそうにそう返して、
オッパは冷蔵庫から取り出した水を一口飲んだ。
このままいけば1か月後に野宿生活が始まる。
あ「野生の熊に喰われたらオッパのせいだから」
YG「お前まだ家出する気なの?」
あ「当り前じゃん、あんな家になんていてられない」
YG「はぁ、、お前なぁ。なんでそんな我儘に育ったんだよ。あいつら甘やかしすぎだろ」
あ「私我儘じゃない!悪いのはあの2人だよ!!」
YG「分かったから大声出すな」
「頭痛くなんだろ」なんて顔を顰める。
大人はみんな2人の味方をする。
私の方が可哀想なのに、
少しくらい慰めてくれてもいいじゃん。
YG「おら、送るから準備しろ」
あ「まだいいじゃん」
YG「ダメだ、門限過ぎると俺が睨まれんだよ」
オッパは車の鍵を握ると一直線で玄関に向かって行った。
もう私の意見なんて聞いてくれないらしい。
なんで子どもってこんなに不便なんだろう。
早く大人になりたい。
そうしたら、こんな窮屈な思いしなくていいのに。
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YG「じゃあな、あいつらによろしく」
あ「また明日」
助手席から降りて、オッパが去っていくのを見送る。
どうしたら一緒に連れてってくれるのかな。
ガチャ
家中に広がるキムチチャーハンの匂い。
パパの得意料理だ。
小学生の頃、「パパのチャーハンが1番好き」と言ったことがあって。
そしたら張り切ったパパが
1週間キムチチャーハンを作り続けた。
そういう偏った所がパパにはある。
玄関には見慣れない靴が置かれていた。
この家には来客が多いから、見当がつかない。
誰だろうと思いながらリビングの扉を開けば
満面の笑みを浮かべたホソギオッパがソファに座っていた。
HS「Aちゃん、おかえり!」
あ「、、ただいま」
TH「えぇ!ズルい!僕らにはただいまなんて言ってくれないのに!」
JK「テヒョンアはそういうこと口に出すから冷たくされるんだよ」
TH「だってぇ、羨ましいじゃん」
この家にいるとやっぱり心がザラついて
落ち着かなくなる。
私を理解してくれる人はいない。
独りなんだ。
「2人仲いいね」って笑いかけてくるオッパを無視して二階の自室に駆け込んだ。
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ruru_chandayo00(プロフ) - 続き待ってます! (8月7日 10時) (レス) @page31 id: 9f9b345cea (このIDを非表示/違反報告)
シャシャ(プロフ) - 続き見たいです>< (2022年6月30日 16時) (レス) @page31 id: d9047304dc (このIDを非表示/違反報告)
琳那-RINNA-(プロフ) - かえでさん» 返信遅くなってしまい申し訳ございません。私も自分自身の反抗期を思い返しながら、今更ながら当時見放さないでいてくれた方々に感謝しています。素敵なコメントありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2021年8月8日 13時) (レス) id: 9dd487a618 (このIDを非表示/違反報告)
琳那-RINNA-(プロフ) - ルイスさん» 返信遅くなってしまい申し訳ございません!素敵なコメントありがとうございます!本当に嬉しいです。これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2021年8月8日 13時) (レス) id: 9dd487a618 (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - はじめまして!このお話本当に自分の反抗期のことを思い出して涙を流しながら読ませて頂いてます!本当に面白いです!続きが気になります! (2021年8月6日 23時) (レス) id: 2feed9c459 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琳那ーRINNAー | 作成日時:2021年4月4日 1時