届けたくない謝罪 ページ8
ーJMー
僕はAと練習室で過ごしたことがない。
僕が練習生になった時にはAはもう既に俳優としての道を歩み始めていたからだ。
話題の人キム・A
そんなAが同じ事務所に所属しているってことは勿論知ってた。
ミーハー心満載の僕が練習室でキム・Aのことを話していたら、「実はここの練習生だったんだよ」って教えてくれたのはジニヒョンだったっけ？
その事実に当時の僕はさらにテンションを上げた。
簡単に言えば僕はAのファンだったんだ。
そんなキム・Aと初めて出会ったのは事務所の廊下だった。
向かいから歩いてくるAに気づいて、隣を歩いていたジョングクに「あれってキム・Aさん？」なんて分かってるくせにそう声をかけた。
JK「え？、、あぁ。ほんとだ」
JM「やっぱりそうだよね！わぁ、僕生で見るの初めてだ！すご、やっぱ綺麗な顔してるなぁ」
あ「あ！グク！！」
JM「えっ！？なに、お前仲いいの？」
JK「、、別に仲良くなんかないです」
あ「グク久しぶり！あ、初めましてキム・Aです」
JM「初めましてパク・ジミンです。あの、、ドラマ見てます！」
あ「わぁ！ありがとうございます！すっごく嬉しいです！もっと出れるように頑張ります」
ずっとニコニコしているAに対して、ずっとムスッとしているジョングク
どこか不穏な空気を漂わせながら進む僕らの会話はおままごとのようでどこか居心地が悪かった。
あ「あ、すみません。僕ちょっとこれから用事があって」
JM「そうなんですね。すみません、お引き留めしてしまって」
あ「いえいえ、とんでもないです。では、また。グクもまたね！」
そう言って立ち去ろうとしたAの腕を掴むジョングク
その顔は分かりやすく怒りを表していた。
JK「、、いつ練習室戻ってくんの。お前、遅れとってるよ」
あ「え〜？僕はもう練習室には行けないよ」
JK「、、早く戻って来ないと一緒にデビュー出来ない」
あ「そうだね。うん、僕はもうグクとデビューする資格ないんだよ」
JK「なんで、、なんで、そんなこと言うんだよ」
あ「、、、グク。僕もう行かなきゃ」
腕を強く掴むジョングクの手を優しく解くと、Aは僕に困ったような笑顔を向けた。
「ごめんなさい」って口が動いてその場を去っていってしまった。
あの時の謝罪は僕に向けてだったのか
今にも泣きだしそうなジョングクに向けてだったのか
どっちだったのだろう。
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alice(プロフ) - ルイさん» わぁ！！！！コメントありがとうございます！！！ほんとに嬉しいです！ルイさんのコメントを励みに更新頑張ります！！本当にありがとうございます！ (2020年12月22日 20時) (
レス) id: 9dd487a618 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - 面白いです！更新大変やと思いますけど頑張ってください！ (2020年12月22日 19時) (レス) id: f748b7cbb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琳那ｰRINNAｰ | 作成日時：2020年12月18日 1時
