埼玉西武ライオンズの女の子 (ページ15)

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言い合いページ15

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いつもより早めに着替えて駐車場に向かう

哲人くんと2人なのは別にいいんだけど
あの人凄い週刊誌とかに狙われてる気がする

ご飯行くだけなのに変に撮られてネタにされたら困るよね

？「 A」

誰かに後ろから呼び止められて振り返った

だいたい誰か分かったけど

『浅村さん』

浅村「哲人とデートすんの？」

多分さっき聞こえてたんだろうな

『デートじゃないです、ご飯行くだけです』

浅村さんに誤解されたくないって思うのは何でだろう

浅村「そっか」

それ以上は何も言わなくて、浅村さんの表情からは何１つ読み取れない

昨日の事があって今日はいつもみたいに話せなくてもしかしたらもう戻れないのかなって

前はチビとかアホとか言われて怒ってたのに今はまた言い合いがしたいとさえ思う

じゃあまた明日なって言って歩いて行った背中に抱きついた、これは無意識ではないと思う。

浅村「 A？」

背中しか見えないから少し不安

でも浅村さんがこの不安を悟ったかのように私の手に自分の手を重ねた

『チビって言ってください』

浅村「チビ」

『アホって言ってください』

浅村「アホ、っていうかお前Mなん？」

『違いますよ！』

変な奴って思われたかも知れないけど、今は悪口がすごく安心する

くるりと向き直ってきて初めて浅村さんの表情が見えた

浅村「ん、」

大きく両手を広げて待ってる

『な、なんですか… 』

浅村「なんやねん、さっきはいきなり抱きついてきたくせに」

『 …それは、わっ』

正面から勢いよく抱きつかれてもう苦しいぐらいぎゅーぎゅーされる

恥ずかしいけど何だか心地がいい

浅村「心配すんな」

『はい』

浅村「哲人と行くんやろ、早よ行ってき」

『あ、はい』

浅村「シーズン中は恋愛禁止な」

頭にポンって手が乗った

『別に哲人くんとはそんなんないですよ』

浅村「はいはい、なんでそんな必死やねん」

『だって浅村さんに勘違いされそうだったから』

浅村「え？そんなに俺のこと好きなん？」

『はー！？バカですか』

浅村「はいはい笑」

なんか、この感じ久しぶりだなぁ～

やっぱり私たちはずっと言い合いしてたい

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