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呆れた目で見てきたことに気を取られていたけど待って、
「.....昔と変わってない?私達初めて会ったよね?」
私がそう聞くと皆の表情が強張る。どういうこと?
『あ、ぁ〜、あれじゃないかな?見間違えたんじゃない?』
『そうそう、そうですよ。じゃあ、この話は終わりにしてください。』
「えっ、」
なんかあやふやな感じで無理矢理終わらせた感がすごい。これは絶対なんか隠してる。
なんか怪しい気がする。けど聞く勇気はないし......
『あっ、そういえばAの部屋決めてなかった。決めるからついてきて、』
まってまって、明らかな話題そらしすぎる。
「あの、後ででもいいですか?」
疲れているし少し休みたいのとちょっと情報整理のためにひとりになりたい......
『まあ急だったしね。いいよ、あとにしよ。そこのソファーにでも座っといてねー。
僕たちは空き部屋の掃除しとくから。』
そう言って叶さんは剣持さん達を先に掃除に行かせた。
何か用でもあるのかな.....?
私が疑問に思っていると叶さんはハイライトのない目で
『ねえ、言い忘れてたけど外は危険だから逃げるとかは駄目だからね?』
と低い声で念を押してきた。
「はいぃ......」
叶さん、顔怖いですよ。とても。
もしかしてまだ逃げようとしたこと根に持ってる?
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作者名:a | 作成日時:2024年2月4日 12時