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『マジで痛いんだけど?!しかも俺だけじゃない?自己紹介出来てないのーーー』
私が剣持さんと見ていると、転がされている赤髪の人が不機嫌そうにでかい声で叫んだ。
それを聞いた不破さんは確かに、という顔をし
『確かににゃ〜、ねえAちゃーん!こいつの名前、ローレンだから!覚えてやって!』
といった。
『それ普通本人が言うことだって!』
それにすかさず突っ込みを入れるローレンさん。
言うとおり自己紹介って自分がするよね....
「.....たしかに......」
あ、つい声を出してしまった。なんか盗み聞きしたみたいになっちゃった。
まあ、隣の剣持さんは聞こえてないっぽいし大丈夫だよね、
『ほら!Aも確かにって言った!』
いや、ローレンさんだっけ?耳よすぎでしょ、
『ほんまに?そんなの聞こえんかったで?空耳?』
『妄想じゃねえの?』
めちゃくちゃ言われてるじゃん。流石に可哀想な気が、
「あ、私言いました!確かにって、」
『ほらほら、俺の勝ちな?』
『いやいや、これはお前が有利なだけ。俺吸血鬼だし。』
『それ言ったら俺は死神やで?ローレン人狼やん。』
......ん?人じゃ.......ない?!
「あれ、」
『あー、やらかしましたねあいつら。まあ僕も人外ですが、僕達が怖いですか?Aさん。』
私が衝撃を受けていると冷めた目をした剣持さんがやって来て尋ねてくる。
怖くないかって.......そんなの.......
「いや、全然怖くないです!むしろ最高っていうか」
なんてったってオカルトサークル出身だからな!!
『はあ、まあAさんらしいですね......昔と全く変わってない......』
なんでそんな呆れた目で見てくるの.......?
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作者名:a | 作成日時:2024年2月4日 12時