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『さてと、じゃあ開けるね』
叶さんがドアノブに手をかけて回すとギィ....という音をたてて館のドアが開いたようだ。
初めてこの館に入ったときの相当エグい光景とが脳に焼き付いていて目が開けれない。
『さ、入るよ、Aちゃん。何で目閉じてるの?』
まってバレてる。どうしよ、けど不審がられてさっきみたいな空気になるのは嫌だ....
私が恐る恐る目を開けると想像していたようなおぞましい場所ではなく、
外国のお城のような綺麗なところだった。
『Aちゃん?』
あ、叶さんがムスッとした顔になってる。てかずっと無視しちゃってた、
「あっ、ごめんなさい、目にごみが入ったみたいで....」
『な〜んだ、そんなことか、じゃあいいや。
そうそう、話変わるんだけどAちゃんにはここに住んでもらおうって思って、
でもここ同居人いるんだよね。だから紹介しようかなって』
「えっ、申し訳ないので大丈夫ですよ、」
流石に住むのは怖いのと申し訳ないので断りたい....
『いや、大丈夫だから。じゃあ皆呼んでくるね〜』
私の断りをガン無視して叶さんは館の階段をのぼっていってしまった。
てかまって、思い出したけど怪我の手当が本来の目的じゃ.....
もういいや。
数分経つとニコニコの叶さんと恐らく寝起きであろう4人の男の人達が
のそのそと階段を降りてこちらにやってきた。
『ごめんね遅くなっちゃって、この人達の目が覚めなかったからさ。』
そう言って後ろにいる目を擦ったり、超特大あくびをかます人を睨んでいる。
寝起きの人達めっちゃ眠そうじゃん。これって絶対私のせいじゃん。
「何かごめんなさい....」
『Aちゃんは謝んなくてもいいんだよ?』
いや、こんな眠そうにしてたら謝りますって....
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作者名:a | 作成日時:2024年2月4日 12時