検索窓
今日:54 hit、昨日:26 hit、合計:13,527 hit

† 3 † ページ4

『じゃあついてきてね。案内してあげるから。』

拒否する選択肢をなくしてくる言い方をするので無言で頷いて着いていくことにした。






ずっと歩いてるけど無言で何か気まずい。

無言で歩く空気間に耐えられなくて気になってることを聞いてみた。

「あの、何で私があそこにいるのがわかったんですか?」

私がそう聞くと、少し考える素振りをして

『ん〜、気配とか?だってね、美味しそうな匂いするし、』

と答えてきた。美味しそうな匂い?

私が不思議がって自分の服を匂いでいると『あははっ!』っと笑ってきたのでびっくりした。

『そういう意味じゃないよ、今は知らなくていいから。っていうか君の名前は?』

明らかに話題をそらした。まあいいや、

「天野Aです。あなたは?」

『んー僕はねぇ、叶だよ。』

叶ねえ....ってかめっちゃあるいてるし疲れてきた、

「叶さん、だいぶ歩いてるんですけど....どこなんですか?」

『もうすぐだよ、もう見えてくるから。』





さっきの会話したところから少し歩くと叶さんが

『ここらへんかな?』

と呟き、パチンと指を鳴らして前に歩いていった。


私もそれに続けて歩くと途中で急に視界が開けた。

「叶さん、ここなんです.....か.....?」

目の前を見ると心臓がドクリと跳ね、身体が少し恐怖で震える。


なぜなら、目の前にあるのはあの心霊スポットのあの館と全く一緒だからだ。


私は無意識に後ずさりしてしまう。それを見かけたのか叶さんは私の方に歩いてきて

『あれ、どうしたの?今更逃げるとかは無しだから。』

と言ってくる。その顔が余りにも恐ろしく見え、

「そんなことないよ、逃げようとしてないから、」

と答えた。するとにっこりと笑い私の手をとって館の方へ足を進めた。

† 4 †→←† 2 †



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
234人がお気に入り
設定タグ:2j3j
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:a | 作成日時:2024年2月4日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。