† ■ † ページ11
「Aー!何処にいるのー!」
Aが行った館、いや友達だった人たちが住んでいた家。
もうあの事件から何年経ったんだろう?
ほんとはもう来たくもなかったけど親友を探すためだ。
「それにしても何で血痕?掃除されてないんだ、靴が汚れる.....」
歩く度にビチャビチャと音が鳴る。
.....ん?血って乾くよね?
冷静になって見回すと血の他にも何かの肉片のようなものも転がっている。
「なんなのよこれ...気持ち悪い、けど我慢我慢。」
私は気を取り直して館の奥へ足を運んだ。
「何にもないじゃん!?ホントにどこ行ったのA......」
何時間経ったのだろう?窓の外を見ると日が暮れてきている。
私は流石に来た道へ戻ろうと思い引き返したそのとき
ガチャガチャっと真っ暗な奥の方の廊下から変な音が聞こえた。
「なになに、怖いんだけど。けどAだったら.....」
もしかしたらAが知らせてくれているのかもしれない。
そんな期待を胸に音の元へ向かうとさっきまでなかった扉が出来ていた。
「なにこれ?A?」
そっとドアノブを握り開けると部屋の真ん中に飾ってある真っ黒な鏡と......
血の付いたAのスマホが落ちていた。
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作者名:a | 作成日時:2024年2月4日 12時