掃除 ページ10
「もー、なんでこんな床ビチョビチョなのー!」
私が声を張り上げると皆がヤベッっというような顔をして同時に振り返った。
そこまでシンクロする事あるんだ。
『いや、これ明那がしたから。』
『ちょっと!まゆゆ見捨てないでー!』
明那が黛くんに抱きつこうと飛びかかったが避けられて今度は花瓶を置いていた小さい机を倒してしまった。
「.....ちょっと?」
いや、流石にこれはおこるって。ね?
「もう、私寝るから片付けしなさい!ほら、」
私は花瓶と机の恨みを込めて雑巾を投げ飛ばした。
『まって、いやー濡れ雑巾顔面めがけてとばさんでやー』
『ちょ、くっさんよけるなっって、あぁぁぁぁ』
『ははっ、だっせー、って、、ぁ』
いや、なんで顔面めがけて投げてないのに3人きれいに命中すんの?
まあいいや、
「あっ、ねえ、叶、」
『えっ、Aが僕のことを呼んだ?これって両おも、』
「違うから、これ箒とちりとり渡すからあいつ等と掃除しといて。連帯責任。」
『なんだー、違うのか、』
叶はしょぼんとして俯いてしまった。
そんな落ち込むとは....なんかごめんって。
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作者名:a | 作成日時:2023年12月25日 13時