SiO2の少女 (ページ16)

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普通に怖かった件についてページ16

きょうなんにもたべれてないじゃん！

しかもこいつらが原因で！！なのにさ、人のポテチ食べんな！許さねえ！！

「アアアアア！！！」

私はあまりの急な苛立ちに耐えきれず黛くんに抱きつきながら奇声をあげてしまった。

『え、なに？怖いんだけど、』

皆がびっくりした顔で私たちの方を向いている。

すると葛葉さんが恐る恐る

『あの、どしたんすか？』

と聞いてきた。よくぞ聞いてくれた。

「わたし、きょう、ごはん、たべてない。むり。」

皆に分かりやすいようにめっちゃゆっくり話す。すると皆は納得したようで....

『なんだ、そんなことにゃ～。まあ俺は食べなくても生きてけるし～たいへんそ、』

「なんだい、煽りかい？てゆうかじゃあ、皆は何が必要なのさ？」

大変そという言葉に切れかけたが皆が逆に何が必要なのか気になったから聞いてみた。

すると皆が次々に

『肉肉ー！だって人狼だからね！けど生肉なら何でもいいよ？！』

『まあ、僕も三枝さんと同じですね。』

『ふーん、俺は人の血だな。あ、言っておくけど飲んだことは無いからな？！』

『くーちゃん吸血鬼だもんね。僕は人かそのほかの動物の精気だけど。』

ひえっ。やっぱり人外だった。私食べられないよね？美味しくないよ？

まあ食べないか。

私が予想外の回答にびっくりしていると黛くんが

『必要なもの.....お供え物とか？俺悪霊だし。』

といった。悪霊だったんだ。

『あー、俺もそんな感じだわ。キョンシーだしな。』

『俺はな～、Aの前では言いたくないわ。』

何だよ不破湊は。まあいいや、

やっぱり生きるのに必要なもの聞いたら彼らが人では無いことを実感したわ。

まあ怖くはないけどね。