呼び名 ページ15
『ねえええ、提案してもいい?!』
剣持さんが傷ついてるのをどうにかしようとおもったとき、明那がでかい声で叫んだ。
「なに、変なのだったら許さないけど、」
『いやさ、呼び名を決めようと思って!』
『それさんせー』
『それなぁー』
ああああ断ろうと思ったのに賛成の声が多すぎて断れなかったー。
『いいよね?!』
明那がキラキラした目で見てくる。ぅ、しょうがない、
「....いいよ。」
私が渋々いいよ。と言うとみんながガッツポーズをしている。
なんで呼び方でそんな喜ぶんだ。
私が呆れに近い何かを感じているときに視界の端っこで何かが天井近くまでぴょこぴょこ飛び跳ねている。
ジャンプ力たかいな....
そしてその方向に目線を動かすと、
俺一番!というかのように手を挙げてジャンプしている人がいた。
『あっやっとこっち向いた!なあなあ、俺の呼び方変えてぇや!なんで俺だけフルネームなん?!』
頬を膨らませてこっちに向かってくる。とりあえず安全そうな黛くんのとこに逃げるか、
『何で逃げるんよおおおお』
私が逃げるのを見ると不破湊が床に丸まって手を叩きつけている。
なにしてんだよ人の家で。
「いや、絶対なんかしてきそうだったし、ちょっと黛くん助けて、」
『え、ちょっ、と!』
私が隠れるように黛くんに抱きつくとなぜかポテチの匂いがした。
さてはあれを食べたな?.........ん?なんか急におなかすいてきたんだけど。
まって、私よく考えたら今日何も食べてなくない?!
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作者名:a | 作成日時:2023年12月25日 13時