不機嫌 ページ14
『えっと、他にもいるんですよね?』
階段を降りていると剣持さんが少し控えめに聞いてきた。
「居るね、沢山....」
「ほら、リビングに入るよ。」
『はい。』
合図してリビングのドアを開けようとすると勢いよく開いた。
『A〜、ごめんなぁ.....うぅ、めっちゃひりひりするんやけど....』
勢いよくドアを開けた犯人の不破湊は体中をさすっている。
何事かと思いリビングを覗くと、
正座して首から反省中という文字の書かれた板を下げた葛葉さんが皆に囲まれていた。
「痛そうだけど何があったの?」
『実は...』
不破湊が何があったのか話そうとしたそのとき
『不破くん?分かってるよね?』
と黛くんが怖いくらい低い声で制止した。イケメンの真顔はこえーよ。
『まゆぅ.....』
それにびびったのかそれとも何かされると思ったのか不破湊も私も口を閉ざしてしまった。
カオスな状況に整理をしていると袖をちょいちょいと引かれた。
何かと思い振り返ると剣持さんが
『あの、僕どうしたら.....皆知り合いですし....』
と衝撃的な発言をした。
「ウソでしょ?!あっ、」
やべ、驚いた大きな声を出してしまい皆こっち振り向いてしまった。
『えっ、何でもちさんがここに?』
『ホントだ気づかなかった。』
『んぇ、ほんまもんやん!』
『なんか知らないですけどその言い方傷つく.....』
ローレンのときは気づいてたのに気づいてなかったんだ...
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作者名:a | 作成日時:2023年12月25日 13時