増えた...... ページ13
「えー、匿うって....ていうか名前知らないし....」
申し訳ないけどこれ以上居候を増やすわけにもいかない。
『僕の名前は剣持刀也ですけど、いや、そんなことよりお願いしますよ!!
じゃないとその.....うぅ....』
剣持さんが頭を抱えてうずくまり始めた。
これって結構本気なのでは?どうしよ......
しょうがない、匿うか。
「おーい、」
反応がない。寝た?いやそれはないか。
「あの、他にも数名いるんですけどそれでも良いなら匿いますけど.....」
反応がないのを無視して話しかけると匿うという言葉でピクリと反応した。
そして無言でうずくまっていた剣持さんがガバッと起き上がって
『良いんですか?!』
とキラキラした顔で見てきた。幼女かな?
「いいですよ....ほら、あがってください。あ、絶対に靴は脱げよ?」
『分かってますよ、Aさん。』
靴を脱げというと返事と一緒に出てきた私の名前。
あなたに名前教えたっけ?
「なんで名前....」
『あっ、いや、たまたま聞いてしまって、』
聞いた....?ん?よく考えたらこの人......
「あっ!私が玄関にいたときの!」
『覚えてなかったんですね、やっぱり■■は忘れっぽいんですね。』
あ、また聞き取れない何かが.....
気にしないでおこ、
「ほら、上がってください窓閉めますよ。」
『!っちょまってください!!』
閉めると言うと焦って靴を脱いでいる。
.....ちょっと面白い光景なのは黙っていよう。
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作者名:a | 作成日時:2023年12月25日 13時