見た目じゃない。【黄】

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You side.







先輩達のアドバイス通り、警察へ被害届を出したけどあまりにも情報が少なすぎて１ヶ月経っても警察はなかなか動いてくれなかった。









辰「まだ捕まんねぇのかよ。」




「一応、マンション周辺の警備とかは強化してくれてるみたいなんですけど...」




照「それに盗聴器自体を探すことは出来ても、仕掛けた犯人がどこで聞いてるかまで調べるのはほぼ不可能だって。」




辰「まぁじかぁ...」




照「これじゃなんも進まねぇよ。」




「すみません、ご迷惑お掛けして。」




辰「謝んないでよ。俺らはAちゃんに何かあったら困るから動いてるだけなんだから。」




照「だから、もっと頼れって言ったろ。」




「....すみません、」








どうしよう、






もうこれ以上、迷惑掛けられない。








「あの、」




照「ん？どうした？」




「私、一回帰ってみます。」




照「は、何言ってんの、」




「これ以上待っても、きっと犯人は尻尾を出さない。それなら、私が餌を撒いて誘き寄せるんです。」




照「っ、そんな危険な真似させらるわけないだろ！」




「これ以上皆さんに迷惑掛けたくないんです、っ！」









私の為に時間を割き、神経を擦り減らしていることが申し訳なくて、少し声を荒げてしまった。









「っ、すみません、」




有「あさひ。私達は迷惑だなんて1mmも思ってない。だから、お願いだからそんなことしないで。」




「でも、っ」




辰「これで、逆上した犯人が襲い掛かって来たらどうすんの？」




「......っ」




照「.....護身術でも習ってるわけ、？」




「.....いや、」




照「万が一があるかもしれない。それを理解しなきゃダメ。分かる？」




「.....はい、」




照「一人で戦おうとしないで。俺たちがいるんだから。」







そう言って、岩本さんは優しく微笑んだ。





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