見た目じゃない。【黄】

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You side.








朝比奈(あさひな)A、25歳。







特に趣味も生き甲斐もないしがないOL。









普通に仕事して、



普通に美味しいもの食べて、



普通に友達と遊ぶ。







普通が一番だと思ってる系の現実主義者。









楓「もしもしー？A〜？」









親友の楓から電話が掛かってきた。









楓「今年の夏、海行こ。」




「え、どうしたの急に。」




楓「男よ！オ・ト・コ！もうアラサー片足突っ込んでんの。今から彼氏作んないと30までに結婚出来ない！」




「えーー....でも海にいる人ってチャラそう、」




楓「そこから広げるに決まってるでしょ！決定ね！大人のセクシーな水着着て引っ掛けるんだから！Aも着てよね。」




「私も！？」




楓「当たり前でしょ！海来て水着着ないとかナシ！あたし胸ないんだから！そこはあんた担当だからね。」




「やだぁ....だって太ったし....」




楓「じゃあ痩せな。夏までまだ5ヶ月あるから！」




「うぇぇぇ」








半ば強制的に海＆水着が確定した。






イヤだ.....







.




.




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有「あさひーどうした？なんか顔暗いけど(笑)」




「先輩〜....私、今年の夏海行かなきゃいけなくて....」




有「え！いいじゃん！」









呑気に海いいねぇ！と話すのは会社の先輩の有紗さん。









「良くないですよ....太ったまま痩せないし。」




有「ダイエットは？」




「年中無休でやってますよ！でも一人だと心折れちゃって厳しくできないんですよね〜」




有「じゃあさ、ジムとかどう？」




「え、ジムですか？」




有「私が行ってるジム、パーソナルなんだけどね、確実に痩せるよ。紹介料入るから１回でいいから行ってみない？」




「先輩、絶対紹介料目当てじゃないですか。」




有「あ、バレた？いやでも、本当に腕は確かだから！ね？イケメンいるし！」




「イケメン....」




有「よりどりみどりだからさ！お願い！」




「...じゃあ先輩の行く日、一緒に連れてってください。」








そうして体験加入することになった。





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