―ＨＡＮＤ―１▼０２ (ページ8)

今日:10 hit、昨日:2 hit、合計:102,202 hit

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単独が無事成功し一段落ついたところだが、次の日には来年の元旦に発売されるアルバムの制作に取り掛かる。

ツアー真っ只中から作り上げていて、もう最終仕上げといったところだ。だが、究極Aの作詞作曲でのソロ曲を追加する事になり、一からやり直しになった。

実は、彼らはアーティストが目指す先でもある''日本レコード大賞''にも初出演する。7thシングルの花火がノミネートされたのだ。

そして、大晦日で一家で話題を呼ぶであろう''紅白歌合戦''にも初出場する予定だ。

今日本一忙しいとも言えるほど過言ではない三代目 J Soul Brothers。

そのメンバーの一員、鈴原Aは……

『取りあえず、浮かんできた言葉ノートに書き写しました。ハイッ。』

ATSUSHI「はい、どうも。……うわ、字綺麗なのに言葉めっちゃ書いてあって読みにく！」

『褒めてますか？』

ATSUSHI「まあまあ褒めてるかな」

昨日HIROから話を聞いた後すぐにホテルに戻り荷物をまとめ我が家へと帰省し、ダイニングテーブルにノートブックとボールペンを並べた。だが、そこである事に気づいた。
作詞をしろと言われても、経験も何もないAには何から始めればいいかもわからない。作詞から連想したものが書く物と書かれる物だったので、それに当てはまるものを机に置いてみたというだけだ。

結局、その日は何も手に付けず、お風呂に入り久しぶりのマイベットで2回目の爆睡。

起きた頃には10時を回っていて、とりあえず事務所に向かった。

そして、事務所の前でATSUSHIと出会い、作詞の仕方を教えてほしいと頼み込み今に至る。

ATSUSHI「そうだなあ、…Aは何を思ってここに記したんだい？」

『恋愛してる女の子…？』

ATSUSHI「君は恋愛をしているの？」

『…いえ、』

ATSUSHI「じゃあ、過去に恋愛をして何かがこう気持ちになって心に残っているの？自分の周りの人が恋愛をしているのをみて何かを感じたの？」

ATSUSHIの問いかけに素直に答え、首を横に振るA。

ATSUSHI「A。歌詞っていうのは主観的に見て考え感じ想ったことと、客観的に見て考え感じ想ったこと大体二つに別れているんだ。

だけど、君の恋愛というタイトルはどちらにも当てはまらないんだ」

『…そっか、』

ATSUSHI「君はまだこの世界に生まれて18年しか経っていないけれど、経験した事や感情や考えは豊富だろう？それを歌詞に活かすんだ。俺の言っていること分かるかい？」

『……分かる』

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