―ＨＡＮＤ―１▼０２ (ページ31)

今日:16 hit、昨日:2 hit、合計:102,208 hit

006 ページ31

.

12月18日 AM 7:15

「鈴原さん到着しました～」

ボリュームを控えめにそう言ったスタッフの声と共に、某国際空港に姿を現したのは、深く帽子を被りマスクを付け顔半分以上が隠れたA。

『おはようございます、3日間よろしくお願いします』

と、1人ずつ此処にいるスタッフ全員に挨拶をしていく。

そして、目の前にはいつもテレビでしか見れない憧れの人達が。

『三代目JSoulBrothersのす、鈴原Aと言いますっ！沢山迷惑を掛けると思いますが、3日間よよよろしくお願いします！！』

そう言って、勢い良く頭を下げた相手は、

黒沢「んあ～、生鈴原A、超可愛いですね」

大島「所々噛んでるしッ！」

村上「ちょ、みんな挨拶し返さなくちゃ、自由に意見言う時じゃないって」

村上以外の、二人に圧倒され後ずさりするA。そこに村上の助け舟が出された。

「「どうも、森三中でーす！」」

温泉同好会のお馴染みメンバー、森三中の３人。

そして、

鬼奴「ちょっとぉ、私忘れてない？」

『鬼奴さんだあ、…』

村上「Aちゃん、心の声ダダ漏れ」

『あ、』

鬼奴「何この子、超可愛い」

朝ということもあり、普段のカスカスの声がもっと聞こえづらくなっている鬼奴。

黒沢「ね、！Aちゃん飛行機、隣座ろ！」

『は、はい！お願いします、』

人見知りなAにとって、ペラペラと喋る中年女芸人は相性抜群であった。

スタッフ「浅子さんは、仕事の都合で１日遅れで入られます。

で、現地についたらまず服を着替えて頂いて、毎回恒例の相撲対決をしてもらい天か地をかけて勝敗を決めてもらいます。

そこから天と地のグループに分け、ロケを行っていくので、不都合とか大丈夫でしょうか？」

『(うわ、テレビと一緒…)』

飛行機の時間までの間、今日の流れを説明するスタッフ。その内容に、Aは遠足に行く小学生のような、ワクワクとしている表情を浮かべている。

黒沢「いやぁ、これね地はまじでヤバイよ」

『ですよね…、毎回バンジーやら凄い事してますよね。』

黒沢「ん？もしかして、観てる…？」

『？…毎回録画してます。面白いですよね、』

黒沢「……イッテQ、好きなの？」

『はい、ずっと出てみたいなって思ってました。』

と、少し微笑むと黒沢は目をキラキラと輝かせ潤ませた。

黒沢「……天使っ！」

『ぉわっ！』

そして、容赦なくAに抱きついた
.