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私が自分に嘘をついていたがために、周りの人達を巻き込み 同じ気持ちにさせていた。
私は、……まだまだ子供だった。
自分に精一杯の、周りが見えない周りに気を遣えない視野の狭い、子供だったんだ。
『私だけが、こんなにも悩んで辛い思いばかりしているものだと思っていました。
私の過去は、簡単に経験のできるモノではない事を 少し誇りに思っていたのかもしれません。
三代目のみんなは、そんな経験はさず今の歳まで生きてきたのだから、私の気持ちなんてわかるわけない。同情もされたくないし、
……それに、家族がいない子って、愛を知らない子って思われ 嫌われたくなかったんだと思います』
それに、あの人も言っていた
*
「……A！ 世界にはな、同じ気持ちを抱えた奴が沢山いるんだ。俺だけじゃない、今そこに歩いてるやつも 買い物してるおばちゃんも ワーワー喚いているガキも。俺と同じ気持ちなのかもしれねえって、味わったことがあんのかもしれねえって考えたらさ。
俺の考えてる事って、他の奴らは何かしら乗り越えて また笑顔に戻る ほどのちっぽけなモノなんだなぁってならねえ？」
*
不器用な彼の言葉は、何年立った今でも忘れられないほど鮮明に覚えている。
でもね、ユキくん。私、貴方の言葉少しの間だけ忘れちゃってたの。
その結果が、今 だった。
『きっと他のメンバーは、私への想いは私のとは正反対だと思います。
それでも、
……私は、また三代目のみんなで心が通じているダンスと歌を ファンに届けたい。舞台に立ちたい…！』
ユキくん、知ってた？
今 はね 既に過去になるって事を。
『……その為に、私は今出来ることをする。』
私は過ごしてきた過去に背を向けて、未来に笑顔を向けるよ。
決して変わらない決断を胸に、私は真っ向と全てのことに向き合う。
形だけで終わらせない。彼らに私の思いを伝え 彼らの心に響くまで、終わらすつもりはない。
そして、三代目に新たな光を宿らせるためにも。
一番近い筈なのに、心が交わすことができない遠い彼らだと思っていた。
でも、それはあと一歩の距離という短さで。だけど、その一歩というのは、私の心の片隅にあった''彼らへの本当の思い'' に気づくことだけだったんだ。
それだけに、2年間という時間が掛かってしまったけど、決してその2年間は無駄なんかじゃない と証明させてみせる。
『…最高のソロにさせてみせます。』
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作者名：宇宙人Ｐ | 作成日時：2015年2月2日 22時
