【文スト】公園に佇む番外編さん【中原中也】

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中也は森さんのところへ報告をかねて一度帰って行った。

また後で迎えに来るとのこと。

「じゃあ、また来るからそれまでここに居させてもらえ」と屋上から飛び降りて行った為、中也くんの異能で飛べると分かってはいたが、びっくりして下を覗いてしまった。

覗いた頃には既に地面に降りて、彼は部下が前もって迎えに来ていた車に乗って行った。



車を見送った後、探偵社の事務所まで階段を降り、しばらくの間ここにいさせて貰うことになった。


ふいに治くんに後ろから抱きつかられる。

「Aさん、私だって今回頑張ったのだよ。褒めてくれないのかい」

首に腕を回してそう告げられる

「治くんもありがとう」

と彼の頭を撫でるともっとと言いたげに首に顔を埋められた。

「本当に身長のびたねぇ。昔は私と同じくらいだったはずなのに」

「そうだね、中也は全然伸びなかったけど」

「……本人に言ったらダメだからね。気にしてるんだから」

さあね、と首に抱きついたまま告げられる。


確かに、私と中也くんの身長差はほとんど無いに等しい。

彼が2、3センチ高い程の少しの差だ。



すると探偵社の方々は私たちの付き合うまでに至った経緯が気になるようで、一部から質問責めとなる。

そのため言うことが出来る範囲内で中也くんがお迎えに来てくれるまでそのお話で盛り上がった。


すでに私から離れてデスクの椅子に座っていた治くんだけは「中也の話なんか聞きたく無い」なんて、耳を塞いでいたが。

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