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「なあA、なんか青鯖の声がするん……って!なんで太宰がここにいんだよ!どうやって知った!」

治くんの顔を見るや否やすぐに怒り出した中也くん。

青鯖ってそれあだ名?なんでそんなあだ名つけたの……。

「うるさいなあ。ちょっと黙っててよ。この場所は昨日の中也の様子が面白くて2人をつけたからに決まってるじゃないか。ついでに彼女の傘を届けてあげようと思ってね」

「あ、傘を届けてくれたの君だったのね。ありがとう」とお礼を言えば「どういたしまして」とニコリと返された。

しかし中也くんの怒りは収まらない。

「ふざけんな!今すぐ帰れ!」

「ええー?なんで今来たのに帰らないといけないのさ。ねえAさん、中也がいじめるぅ」

「えっ」

太宰は甘えた声で言いながらソファーから腰を上げたと思えば、2人のいきなりの喧嘩にどうしようと座ることが出来ずに立ちっぱなしだった私の背中に隠れるように後ろに並んで立った。


「あっ!てめっ……そこから離れろ!」

「やーだね」

と、太宰は私の腰に腕を回して後ろからぴったりと抱きついた。


……ん?

私の頭の中で困惑が生じる。


「なっ……!」

「中也の弱点をまた1つ見つけちゃった」

そう言う彼はなんともまあ、悪い顔だった。

「手前……。まじで絶対殺すからな」

「はいはい」

挑発するような笑みを浮かべる太宰に対し、中也は手を握りしめて怒りで震えてた。

その間に立ってる私にとってはこの雰囲気に冷や汗しか流れず、とりあえず逃げたい気持ちでいっぱいだ。

「ああもう……。2人ともちょっと喧嘩は辞めて」

と言えば意外にも太宰はするりと腰に巻きついてた腕をすぐにほどき、新しいおもちゃを見つけた子どものように嬉しそうにして先程用意したお茶をソファーに座り直して飲み干した。

中也くんはじろりとそんな太宰を睨み「ぜってぇ殺す」と低い声が再び耳に届いた。

太宰が帰るまで中也の機嫌は治る事なく、逆に太宰はそんな中也の様子を楽しんでいた。


…………


「Aさんまたね」

「二度とくんな!!」

数十分もすれば満足したのか太宰は帰った。

最後まで中也くんは怒っていた。



それから中也くんはほぼ私の家によく通い、たまに自分の家に帰るといった形になった。

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伍-フュンフ-(プロフ) - 楓さん» ほんとドンマイですね。ありがとうございます!そう言われると嬉しいです!頑張ります! (2019年5月26日 23時) (レス) id: edb6879135 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - …異能掛けた奴ドンマイ、(-∧-)南無三 お話が面白くて好きです、更新楽しみにしてます!頑張ってください。( 'д')b (2019年5月26日 23時) (レス) id: f67163c875 (このIDを非表示/違反報告)
伍-フュンフ-(プロフ) - さらさん» 格好良くなってたなら良かったです!もう少しで22歳の中也くんになりますので、楽しみにしててください! (2019年5月26日 22時) (レス) id: edb6879135 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!15歳の中也くん格好よすぎです!!更新いつも楽しみにしてます!!頑張って下さい!! (2019年5月26日 22時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
伍-フュンフ-(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!!頑張らせていただきますね! (2019年5月23日 10時) (レス) id: edb6879135 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伍-フュンフ- | 作成日時:2019年5月9日 10時

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