15 ページ16
……
「ごめんね。遅くなったかも」
濡れた髪を拭きながらリビングのドアを開ける。
「いや、全然。むしろ俺が謝る方だろ」
彼はドライヤーを使ったのか髪の毛はもう乾いており、テーブルには飲みかけのお茶があった。
ソファーに座っている彼と向かい合うように
私もソファーに腰掛けた。
「……髪乾かさねぇの?」
「え?ああ、昔はしてたけど、最近は面倒で自然乾燥に任せてるんだよね」
「なんでだよ。おれがやるからほら、あっち向け」
「え!中也くんが?」
そう言えばドライヤー片手にムッとした表情を見せる。
「……俺がしたらなんか文句あんのかよ」
「ううん。嬉しいよ、ありがとう。お願いします」
「……おう」
素直に彼に背中を向けるとドライヤーの風が髪に当てられた。
前にテレビで「人に髪の毛を乾かして貰うのにはマッサージ効果がある」と言っていたが、どうやらその話は本当だったらしい。
彼の手が私の髪を撫でるように乾かすのがとても心地よくて、目を瞑ると今すぐにでも眠れそうだった。
527人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
伍-フュンフ-(プロフ) - 楓さん» ほんとドンマイですね。ありがとうございます!そう言われると嬉しいです!頑張ります! (2019年5月26日 23時) (レス) id: edb6879135 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - …異能掛けた奴ドンマイ、(-∧-)南無三 お話が面白くて好きです、更新楽しみにしてます!頑張ってください。( 'д')b (2019年5月26日 23時) (レス) id: f67163c875 (このIDを非表示/違反報告)
伍-フュンフ-(プロフ) - さらさん» 格好良くなってたなら良かったです!もう少しで22歳の中也くんになりますので、楽しみにしててください! (2019年5月26日 22時) (レス) id: edb6879135 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!15歳の中也くん格好よすぎです!!更新いつも楽しみにしてます!!頑張って下さい!! (2019年5月26日 22時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
伍-フュンフ-(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!!頑張らせていただきますね! (2019年5月23日 10時) (レス) id: edb6879135 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:伍-フュンフ- | 作成日時:2019年5月9日 10時