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【斬島】愛しい夢を ページ4

「だ、大丈夫ですか?!」

森の近くの小さい神社になんとなく訪れてみたら、鳥居の真ん中に1人の男が倒れていた。

男は目を閉じて意識を失っていた。

よく見ると見たことない服装、まるで軍服だ。

「怪しいけど……場所変えた方がいいよね。ここは日が当たっちゃう」

私よりも長身の大きい体を引きずるように木陰へとなんとか移動させる。

すると元々倒れていた所にネックレスが落ちているのを見つける。……この人が起きたときに聞いてみようかな?と、自分の服のポケットにいれて振り返った。

「あ、あれ?」

振り向いた先、男はいなかった。

………

その日、夢をみた。窓から誰かが語りかけてる夢だ。

「今宵の丑三つ時にあの神社にこい。大事な物を無くしてしまった」

なんとなくだけど、私はあの男の人だと思った。

目が覚めてから私は、丑三つ時になるまで待ち続けた。

………

神社へつくと、1人の男がたっていた。暗闇に光る青色の瞳と長身な身体。

「夢で語っていたのはあなた?」

「ああ。木陰へ移動してくるたのは礼をいう。大事な物を落としてしまったのだが、知らないか?」

「もしかして、これ?」

ポケットにいれたネックレスを見せると、男は頷いた。

「よかった……!振り向いたらあなたは居ないんだもの。吃驚しちゃった!」

そういうと、男は青の瞳で私を見つめた。心なしか顔が赤い気がする。

「……俺はもう行かねばならん」

「そうなの?あの、また会えるかな?」

「叶うならば、俺の住む街に連れて行きたかった……」

そう呟くと男は、私の頭に自身の帽子を乗せて私の目を大きな手で覆った。真っ暗な闇が意識を奪う。

「忘れられるのも、辛いものだな……」

どこか遠くから、そう聞こえた気がした。

………

「あれ?」

目が覚める。私は何故神社の真ん中で寝てるんだろう。なんだか頭の中は靄がかかってるみたいな感じもするし…。

頭を触ると、見たことのない帽子を被っていた。

「なんだろ、この帽子……」

そっと帽子を撫でみる。

……あったかい。


ああでもなんだか、とても愛しい夢を見ていた気がする____。

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伍-フュンフ-(プロフ) - くれーぷ/紅花さん» ありがとうございます!木舌は元々企画で作られたものです。ご褒美になって良かったです(笑)個人的にも斬島の話が好きです!これからもよろしくお願いします! (2017年11月14日 19時) (携帯から) (レス) id: 0eb901e13a (このIDを非表示/違反報告)
くれーぷ/紅花(プロフ) - コメ立て続けにすいません。木下ヤンデレとかご褒美ですか← 全員良かったです!これからも頑張って下さい(*´∀`)♪ (2017年11月13日 20時) (レス) id: d036a490f0 (このIDを非表示/違反報告)
くれーぷ/紅花(プロフ) - 獄都事変好きなので読んでみたらめっさ感動してしまった…涙腺緩くなった← 佐疫君とか斬島とかもう全部良かったです。 (2017年11月13日 20時) (レス) id: d036a490f0 (このIDを非表示/違反報告)
伍-フュンフ-(プロフ) - ねむねむさん» ほ、本当ですか!?ありがとうございます! (2017年10月20日 20時) (携帯から) (レス) id: 0eb901e13a (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむ - いいです!凄くいい! (2017年10月19日 19時) (レス) id: 7ee805d977 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伍-フュンフ- | 作成日時:2016年3月17日 0時

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