天界からの救世主27【東京卍リベンジャーズ】【東リベ】

戒め、包帯 ページ21

真「は、、」

『この状況になるまでに僕は止められることだってできた。だがしなかったのは君への戒めだよ。

自分の人生を他人に決めさせるようじゃ、守りたい奴だって守れねぇんだ。

守りたいならばまず自分だけのモノ(人生)に芯をいれろ。まずはそれからだ』


乱暴に真一郎の手を払うと服を直した。
霧矢の言葉に固まってしまった真一郎を一瞥してから彼の元を離れて行った。





マイキーから解放され、霧矢に上半身を起こされた一虎は、いわば今回の被害者でもあった。
喧嘩中、半間から「場地は裏切り者だ」という連絡をもらっていたのだ。


虎「オマエ迄俺を裏切るのか？場地！」


そして場地を刺した。あの真一郎の店で起こしてしまったあの事以来も、ずっと寄り添ってくれていた場地を、この手で、刺した。

いつの間にか呆然と座っていた一虎の目に、涙があふれていた。


見方によっては変わってしまう、この出来事は中学生の彼らには到底重すぎる現実だったのだ。



マ「ば、場地…なあ、生きてんのかよ…起きろよ！！！」

『揺らすな阿呆。刺されているんでしょう。一応応急処置はする』

マ「でも、」

『僕はドラケンの手術もした名医ですよ？お忘れで？』


何処から出したのかもわからない包帯を歯で引っ張り伸ばしていく霧矢。
(※実際は手で伸ばすようにしましょう)


『既に吐血しているのなら器官に血が詰まらない様に横に寝かせます。


傷がこっちにあんのか…
場地君〜反対側に転がしますよ〜よいしょ。

手も頭の下に移動させますね。足も触りま〜す』

マ「声かけなんて、なんでしてんだよ」

『…意識が無い患者でも声掛けはします。
どんな言葉でもいい、いつかきっと届く。声掛けした方が、いいんですよ。医療ではね。


…さすがに手術中はしませんけど』


ふ、と笑う。お前こういう時に笑うの、もっと違う時に笑ってくれ


＿＿＿＿
明日は第2木曜日ですね。
更新はお休みさせていただきます。またね〜


リートゥ

大丈夫、気配→←こうなる、こうなろうもの

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す