天界からの救世主27【東京卍リベンジャーズ】【東リベ】

正しい、抗争を ページ18

花「なん、、え、霧矢…くんですよね？」

『いかにも』


にこ、と笑うだけで歩く足は止めない。
そのまま霧矢はマイキーの肩を引き、一虎の上に乗ったままの状態を無くした。
取り敢えず、何かあったとしても一虎を殴る、なんてことがないように。

マイキーも、その彼の手によっていとも簡単に動かされた。

だって、今は一虎のことよりも、なによりも、死んだと思っていた真一郎が、生きていたこと、この目に映る情報が、正しいのか、なんて…


マ「…兄貴…？」

『はいはい退いた退いた。一虎君も、起きてください』

虎「あ、え…」


霧矢の手によって上半身を起こされた一虎。

多分、この場で何が起こっているのか、なんて霧矢にしかわからないと思っている。
だって悪そうな顔しながらにやにやと…


『さて、、』

ド「…おまえ、どっから…」

『ずっといましたよ。時を待っていたんです。いい時を、ね…」

稀「あなたは…なにをしに…！！！」


稀咲はそう言った。さっきまでの冷静さなんてどこかへと飛んで行ってしまって。
マイキーが、一虎に拳を振り上げたまでは、順調だった。

なのに…！！！


稀咲は霧矢漸がどんな人物なんて、詳しくは知らない。
だが、はじめ会った時から心を見透かすようなことがいくつもあった。

前回集会の後に会った時も…



そうなれば今回こんなことろに偶然でばったり会う筈がない(・・・・)。

彼はまた、何かを考えているんだ。きっと・・！！！


未だ廃車の山の上に立つ稀咲。
そんな彼を見上げては、妖しく口角を上げてこういった。





『この抗争を、終わらせに来た』

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