伏黒、家 ページ47
恵「……ただいま」
津「恵!もー!どこ行ってたの!」
恵は羅衣に訓練をしてもらった後に、家に帰った。
玄関を開けるとそこには腰に手を当てた津美紀が目を吊り上げて立っていた。
津「全く!服そんなにドロドロにして!何してたの!洗濯大変なのよ?!」
恵「…特訓」
津「特訓?」
恵「ん」
恵は怒る姉から目を背けながら土が着いた服を脱いでいた。
羅衣は傷は治しても服は綺麗にはしていなかった。だって、羅衣だって大変なんだもの。
津「はあ…またあの変なやつが見えるってやつ?」
恵「ん。強い人が……」
津「え?」
恵「居たんだ。強くて、カッコイイ人が。」
津美紀はそんな言葉を言う恵の表情に驚いた。
あまり表情を変えない彼が、少し微笑んだからだ。
津「…わかったわ。でも、無理はしないで。恵はたった1人の家族なんだよ」
恵「……わかった」
恵は姉に催促されお風呂に入った。
お風呂に入った時に、鏡に映った自身の体を見て呟いた。
恵「…やっぱり、傷なくなってる。」
膝に付いた傷はすっかり綺麗さっぱりなくなっていた。
恵はさっぱりした体で狭い部屋に座り、
恵「《玉犬》」
ずるっ、と恵の影から犬が飛び出した。
玉犬を撫でる恵を、津美紀が慣れた目で見ていた。
津「……(私には、何も見えないけど、あの子には見えてるのよね。)恵!ご飯にしよ!」
恵「うん」
親のいない狭いこの家では、小さいながらも家族が懸命に生きていた。
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何言ってんだ私。へんな話になってるわ
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リートゥ(プロフ) - 極楽蝶*さん» ありがとうございます!! (2021年7月22日 16時) (レス) id: 757a32c185 (このIDを非表示/違反報告)
極楽蝶* - リートゥさん» いえいえ、大丈夫です。いつもいつも楽しく読ませて頂いていますから (2021年7月21日 21時) (レス) id: 8608842858 (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - 極楽蝶*さん» 原作読み直しました…マジだ…すみません。目を瞑っていただいても……!?!私の確認不足で申し訳ありませんでした! (2021年7月21日 17時) (レス) id: 757a32c185 (このIDを非表示/違反報告)
極楽蝶* - いつも楽しく読ませて頂いています。悟が二人で最強の時はまだ術式反転は使えませんよ (2021年7月21日 15時) (レス) id: 8608842858 (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - printemps(プランタン)さん» ありがとうございます!! (2021年4月29日 19時) (レス) id: 757a32c185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リートゥ | 作成日時:2021年3月7日 14時