羅衣、訓練 ページ45
さて、レイジャントはこの後ずっと変わらない光景を見ることとなるので違う人の所を覗いてみよう。
羅衣。
恵「…こんにちは」
羅「……よお」
いつかの公園に足を運んでいた。
そこには膝に絆創膏を貼った恵の姿。
羅衣も彼とあった時よりも頬やら手首やらに切り傷が増えていた。
お互いがお互い増えている傷を凝視する。
羅「……」
恵「……」
羅恵「「傷増えてね?/傷増えてませんか?」」
かぶった。
羅「いや、俺は仕事だっていってんだろ。お前はどうしたんだよ、それ」
羅衣は顔を顰めながら可愛い膝小僧(変態)に貼られている大きな絆創膏を指さした。
まだ痛々しく赤い色が滲んでいる。
恵「……」
羅「おい」
羅衣からの圧に目を逸らす恵。そしてゆっくりと口を開いた。
恵「ちょ、……
……。
調教してた玉犬の散歩をしていたらいきなり引っ張られてコケました」
羅「くっっっそどうでも良い理由だったクソ!!!!!!」
顔を赤く染め、目線をそらす恵と脱落したように地面に膝を着いた羅衣。
羅衣はてっきり「呪詛師とか、呪霊とかにやられたのか」と思ったらしい。口には出さなかったが。
彼にはまだ、呪詛師の存在を教えるのは早いだろうから。
羅衣と恵はその後に公園で約束のガチの訓練をした。
手抜きなしの1発で恵は倒されたがどこか満足そうに頬が緩んでいた。
羅「……もういいか?」
恵「…はっ、はっ、はっ、う…ん。はあ、はあ。
ありがとうゲホッ、ございました……」
お空が赤くなるまでし続けた訓練に幕が下ろされた。
羅衣は全く疲れていない様子で、風で顔にかかる髪を鬱陶しそうに跳ね除けている。
対して恵は汗だくて土まるけで息が上がって上手く喋ることが出来ない状態。
羅「…はあ。無理すんなよ」
ぺんっ、と倒れている恵の額をデコピンした。
そのまま彼は恵を放って帰っていってしまった。(帰るところはないけど)
恵「……あれ、傷全部治ってる。」
恵は身体中の肌、特に膝の痛みがないことに気が付いたのは羅衣が完全に姿を消してからの事だった。
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リートゥ(プロフ) - 極楽蝶*さん» ありがとうございます!! (2021年7月22日 16時) (レス) id: 757a32c185 (このIDを非表示/違反報告)
極楽蝶* - リートゥさん» いえいえ、大丈夫です。いつもいつも楽しく読ませて頂いていますから (2021年7月21日 21時) (レス) id: 8608842858 (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - 極楽蝶*さん» 原作読み直しました…マジだ…すみません。目を瞑っていただいても……!?!私の確認不足で申し訳ありませんでした! (2021年7月21日 17時) (レス) id: 757a32c185 (このIDを非表示/違反報告)
極楽蝶* - いつも楽しく読ませて頂いています。悟が二人で最強の時はまだ術式反転は使えませんよ (2021年7月21日 15時) (レス) id: 8608842858 (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - printemps(プランタン)さん» ありがとうございます!! (2021年4月29日 19時) (レス) id: 757a32c185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リートゥ | 作成日時:2021年3月7日 14時