レイジャント、人間世界は、 ページ20
辺りはいつの間にか暗くなっていて、人通りが少なくなってきた。そんな時間帯に、
レイジャントは、住宅街を歩いていた。
特に用はない。彼は「疲れたから一休憩」と言っているが、零が一秒惜しく走っている時に随分と余裕があるようだが…
レ「と言っても一休みだから公園だけどね」
レイジャントは住宅街の中にあるちょっとした公園に足を踏み入れ、ベンチに腰かけた。
レ「ふー…」
彼は足をぶらぶらと浮かしてからブーツを脱いだ。走ってはいないが歩き続けた為、彼の踵が赤くなっている。
ブーツを脱いだ瞬間、とてつもない開放感に見舞われた。
レ「ふえー…疲れたなぁ…。零と羅衣はどうしてるんだろう…Aはちゃんと寝ているかなぁ…心配」
空を見上げた。
しかし東京な上に、住宅街で辺りは街灯で明るい為、本来満天の星空が見えるはずの人間世界の夜空は、黒く、霞んでいた。
レイジャントはそれを見て息を付く。
レ「まったく、勿体ない…Aが折角育てた星空を排気ガスやら街灯やらで霞ませるとはね、」
世界を作るために1から設計、描写、あらゆるものをAがその世界に合うように、溶け込めるように、作ったモノ。
それは、世界ができたときの初期設定的なもの。そこから人間がどうやって世界を築き上げていくのからその世界の人間次第。
だけど、
レ「どこも人間って言うのは、自分勝手だ」
レイジャントは脱いだ片方のブーツを逆手に持って思いっきり座った状態で後ろに振りかぶった。
「ギャアアアア」
レイジャントの背後には比較的小さめの呪霊、、の跡。彼が振りかぶったブーツのヒールが当たり、祓われたのだ。勿論偶然ではなく、レイジャントは背後に接近していた呪霊の存在を認識していた。
レ「Aの特訓って、ほんと効果凄いよなぁ…こんなの、前の俺だったらやられてるね」
そうだろ?そうだろ?だからさ、もっと敬えよお前。なあ?
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リートゥ(プロフ) - 極楽蝶*さん» ありがとうございます!! (2021年7月22日 16時) (レス) id: 757a32c185 (このIDを非表示/違反報告)
極楽蝶* - リートゥさん» いえいえ、大丈夫です。いつもいつも楽しく読ませて頂いていますから (2021年7月21日 21時) (レス) id: 8608842858 (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - 極楽蝶*さん» 原作読み直しました…マジだ…すみません。目を瞑っていただいても……!?!私の確認不足で申し訳ありませんでした! (2021年7月21日 17時) (レス) id: 757a32c185 (このIDを非表示/違反報告)
極楽蝶* - いつも楽しく読ませて頂いています。悟が二人で最強の時はまだ術式反転は使えませんよ (2021年7月21日 15時) (レス) id: 8608842858 (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - printemps(プランタン)さん» ありがとうございます!! (2021年4月29日 19時) (レス) id: 757a32c185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リートゥ | 作成日時:2021年3月7日 14時