天界からの救世主14【暗殺教室】

霧矢、名前 ページ30

珍しく言葉に詰まっているA
少し、目が揺れているようだ。




Aは、はく、、と小さく口の空気を吐くと、言葉を連ねた。


『……僕は、気に入っていますよ…この名前。



"漸"という字には、「しだいに、だんだん」「少しずつ」「物事が少しずつ進むこと」という意味があります。

また、"ゼン"は音読みで、訓読みにすると"ようやく"と読みます。


物事をしっかりと進める。少しずつ、徐々にでもいいから、…自分の後悔のない道を進むように……、という意味でこの名前があるんです。

なにか物事がある時、それに取り組んでいる時は「しだいに、だんだん」と物事を進めるように、

そして、その物事が終わる時、「ようやく」事を自分の後悔のない終わりを作った、という決めにもなります。







そして、"漸"と名乗ることで、、次に「進む」、次に「継ぐ」ことができる。




僕は、この名前が、本当に、、大好きなんです』


珍しいAの自然な笑み。
E組はAのその自然な笑みに見惚れた。


そこへ、





殺「先生は名前に関して不満があります。」


殺せんせー登場。

殺せんせーはカエデに付けてもらった名前に不満があるわけではなく、ぬしろ、気に入っているから不満があるそうで…。


殺「未だに二名ほど、その名前で呼んでくれない人がいるんですよ」


殺せんせーはそう言いながら教師陣の方に目を抜けた。
その教師陣、烏間とイリーナがギクリとする。


イ「だって、いい大人が"殺せんせー"とか恥ずかしいし…」









そこで出た案が、「コードネーム」だった。


矢「もう一つの名前を作って呼び合うの。ほら、南の島であった殺し屋さん達、お互い本名を伏せて呼び合っていたでしょ？そういうの、殺し屋っぽくない？」

殺「良いですね、ではこうしましょう。みなさん各自全員分のコードネーム候補を書いてもらい、その中から先生が無造作に選びますのでそのコードネームで今日一日過ごしてみましょう」







『ふふふ…波乱の予感ですねーｗ』

業「漸くんがそういうと、もうそうなるとしか思えなくなる…」

『ｗｗｗｗｗ』

霧矢、＿＿＿＿＿＿→←霧矢、ジャスティス

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す