却説……そろそろかな ページ36
『……』
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
中也が帰った日、Aは顔を俯かせながらポアロに入った
梓「いらっ……あ、チチェリスさん！」
安「チチェリスさん？お久しぶりですね！」
『……』
しかしAはいい返事どこか返事すらしなかった
顔は俯いたままだ
梓「…チチェリスさん？」
梓はそんなAに疑問を感じたのか声をかける
『……あ？』
梓の声掛けでやっと顔を上げたA
ぞ く っ … …
安「ッ……!!!!!」
安室が感じたのは冷たいAからの目線
そして鋭い殺気
つぅ……っと背中に冷や汗が伝っていったのを確かに感じた
しかし、梓は
梓「チチェリスさん?!しっかりと寝ましたか?!顔が…怖いです！」
『……おう』
まるで殺気をかんじなかったように振舞う
安「(こっちにだけ送ったのか……???)」
『悪ぃ……ちょっと中也との別れに心が……』←
梓「あっ…(察し)」
なにか……上手く誤魔化しているような……そんな表情を浮かべている
安室はそんなAを鋭く見つめていた
〜夜〜
Aはとあるバーに来ていた
ここに来てから1時間半は軽く経っている
そしてAが注文したのはいま目の前に置いてある一杯だけ
カラン……
『……』
Aはグラスに入っている氷を人差し指でつついていた
『…却説……そろそろかな』
Aがポツリと呟いた＿＿＿＿
その瞬間、バーのベルが綺麗な音を鳴らしながら鳴った
来店の合図だ
ｶﾗﾝｶﾗﾝ…
Aは後ろを振り向かないまま
来店したある人に声をかけた
『…やあ……1杯やるには少し早いかな？
ジン』
ジ「…お前……!!!」
ジンと同じ色をした銀髪を揺らしながらAはゆっくりと後ろを振り向いた
目のハイライトは消え髪の影で暗くなり
口元は妖しく笑っていた
驚いた、と目を見開くジンの表情を見て
更に口角を上げたのだった
ここで太宰の名言使っときゃな……と思った→←巻き込みたくない……ッ!!せめて……中也だけは……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 178人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リートゥ(プロフ) - 瑠衣さん» ご質問ありがとうございます。番外編も考えてはいるのですが、番外編を作ると毎日更新を出来るかどうかがわからない状態になりうると思っていまして…私ができると思ったらやるかも知れません。リクエスト！それは考えつきませんでした!アドバイスありがとうございます! (2019年9月24日 12時) (
レス) id: ae51143ba2 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣 - あの、番外編などは、作らないんですか？ リクエストなどをとってつくって見ては、どうですか？ (2019年9月24日 2時) (レス) id: fba554419c (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - 瑠衣さん» ありがとうございます。私は勿論中也推しですo(`･ω´･+o) そしてくっついて欲しい云々に関しては同感ですね笑素晴らしい世界だと思います← (2019年9月22日 23時) (レス) id: ae51143ba2 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣 - リートゥさんは、誰、推しですか？ 私は、太宰と中也が推しです。 正直くっついて欲しいです。 (2019年9月22日 22時) (レス) id: fba554419c (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - ゆきなさん» ありがとうございます！その回は初めてパソコンで書いたので考えがどんどん出てきました…笑 (2019年9月22日 8時) (レス) id: ae51143ba2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リートゥ | 作成日時：2019年8月27日 20時
