天界からの救世主【名探偵コナン】【紺青の拳】

今救急車呼んでるよ ページ42

・・

男と戦っていた京極は、園子の悲鳴を聞き付け走り出し、到着した時には


「大丈夫か？」
「今救急車呼んでるよ」
「外国の子かな？」


建物に背を預けて意識がない園子の姿が。
園子を追う、といったあの人はその場には居なかった。

京「園子さん！！」

ぐったりとして建物に背を預けている園子を走り寄ると抱きかかえ、何回も園子の名を呼んだ。




救急車のサイレンが遠く、聞こえた。



……

小「怪我の具合はどうだって？」

蘭「命に別状はないって。怪我したのも頭じゃなくて足だったから、良かっただろうって言ってた。頭だったら危なかったねって。」

救急車で運ばれた園子は車にはねられたのにも関わらず、怪我は足(・)のみ。骨折はしていなかったが、酷い捻挫だったので暫くは車椅子生活らしい。

待合席では京極が項垂れて座っていた。

小「あぁ、しかし悪質なひき逃げなんて許せねぇな「自分の所為です」ん？」

京「自分の所為で…園子さんが……」

京極はレオン･ローが言っていた言葉がその通りになってしまった、と感じた。そんな京極に蘭と毛利は声をかけられなかった。

リ「毛利さん！遅くなりすみません！」

そこに捜査をしていたリシ･ラマナサンが駆けつけた。

リ「現場は人通りの少ない裏道で、目撃者も居なく…いえ、正確には人は居たんですが、パトカーを奪われる不意をつかれて気絶させられていました」

アーサーは顎に手を当て、考え込んだ。
京極も何も言わなかった。

リ「あ、あと、園子さんの後を追いかけて来ていた男が居たようです」

小「追いかけていた？そいつが犯人かもしれねぇな？」

京「男…？いえ、その人は自分も見ています。走り出した園子さんを追いかけるって言って走っていきました。自分が着いた頃には居ませんでしたが…」

京極はその男に心当たりがあった。
京極と園子に近付いてきたあの人だ。

ア「でも、その人は園子お姉さんと初対面でしょ？追いかける必要とかなかったよね？」

京「あぁ。でも少し自分たちと話したんです。何か聞きたいことが？あると言って話しかけてきました」

その内容は聞けませんでしたが…と京極はまた下を向いた。

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指摘ありがとうございます！

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