曲がり角、あ ページ24
それは天界本部の訓練が終わった直後のことである。
零は滴る汗を腕で拭い、廊下を歩いていた。
そして曲がり角から人が来るか安全を確認すると…
『お前が喋っていたらあいつには聞こえるのか?』
【「聞こえるんじゃないでしょうか」】
『姿は見えるって言ってたよな…お前俺の後ろについてきたら俺が何かしたってバレるだろう。どこかに行ってくれ』
【「それは嫌です」】
『なんでだよ…!』
天界長用の白い外套の裾にわずかに土汚れが付いたAと、その背後にいる不審な……浮いてるなあいつ。
だがよくわかることはAがまた単独でこそこそなにかをしていたのだという事実。
零のこめかみには血管が浮いた。
『どうにかして迂回ルートを…』
【「……あ」】
Aは思考を巡らせながら廊下を歩いていたために気が付かなかった。
―――――背後から迫る拳に。
『っ!』
後ろの彼が小さく声を出したことで紙一重に回避した攻撃だったが、背後の壁を軽く粉砕するほどの威力で一時的に身が固まる。
後ろに向き合えばあら不思議、遭遇しないようにしていたのに出会ってしまった零君だ!
零「単独で動くなッとどれだけいえば分かるんだ…??あぁ!???」
『あ』
逆光で見えない零の表情。少なくとも怒りのオーラが彼の背後からゆらゆらと立ち上っているのはよくわかった。Aの背後の壁に突き刺さった拳がゆっくりと帰っていく。
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リートゥ(プロフ) - tomatoさん» tomatoさんお久しぶりです!!ありがとうございます。やっぱり旬はマッシュルなんですね… (3月4日 15時) (レス) @page6 id: 67a61c7ed2 (このIDを非表示/違反報告)
tomato(プロフ) - あとがきもリートゥ様感バリバリで最高です!!!天界長 , 零 , 羅衣 , リートゥ様の会話何気に好きなので嬉しいです .... !!!おすすめはマッシュルとブルーロックです!!追憶お疲れ様でした! (2月28日 23時) (レス) @page2 id: 9d5bc87a7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リートゥ | 作成日時:2024年2月25日 19時