日記、どうやら ページ14
完全脱力した身体というのはかなり重いのだ。自分より筋肉量は多いだろうし。
零は羅衣の自室の扉を足で蹴破って入室すると寝室に羅衣を容赦なく投げ落とした。ベッドに着地した衝撃で羅衣がうめき声を出すが無視だ。
汚れた靴と上服を脱がせ、その上に布団をかぶせた。汗だくだったが、汗を拭いてやるくらいには優しくないのでパス。
零「……アラームを付けて…よし」
零は羅衣の頭上にアラームを付けた時計を置いて寝室を出た。その時に備えつけのテーブルの上に書類が散乱しているのが見えた。…おかしいな、書類仕事はまだ任せてないと思ったんだが…。
零「…書類じゃないな…。日記?」
読み進めると報告書のようにも見えたが、多分日記だろう。
今日何があったか、どういうことをしたか、どう思ったか等…。
零「思ったよりもマメだよな。…」
記憶を失ってもなお、日記をつける癖はなくならない様だ。
零は若干心に靄を作った後にすべての電気を消して外れた扉を直し、その部屋を今度こそ後にした。
零「さ…、俺も明日早いし、風呂入って寝るか…」
書類?そんなもん後だ後。
零は誰も通りかからない夜中の廊下を歩く。物音ひとつ聞こえないこの空間は別世界のようだ。
『…行ったか?』
零が去った後、プライベートルームに帰った筈だったAが羅衣の部屋を訪れていた。
扉を開け、暗めの照明をつける。
傍に置いてあるテーブルの書類に目を通して少し顔を顰めた後、零に運んでもらって羅衣が寝ているであろう寝室に足を運んだ。
疲労の蓄積によって少々魘されている羅衣。零によってはぎ取られた衣類が床に散乱していた。
それを音もなく移動して拾うと洗濯機へ入れる。
…どうやらA直々に羅衣の世話を焼きに来た様だ。
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リートゥ(プロフ) - tomatoさん» tomatoさんお久しぶりです!!ありがとうございます。やっぱり旬はマッシュルなんですね… (3月4日 15時) (レス) @page6 id: 67a61c7ed2 (このIDを非表示/違反報告)
tomato(プロフ) - あとがきもリートゥ様感バリバリで最高です!!!天界長 , 零 , 羅衣 , リートゥ様の会話何気に好きなので嬉しいです .... !!!おすすめはマッシュルとブルーロックです!!追憶お疲れ様でした! (2月28日 23時) (レス) @page2 id: 9d5bc87a7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リートゥ | 作成日時:2024年2月25日 19時