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失礼、あはは ページ9
零「失礼」
零は休憩部屋を開けた。訓練場、食堂、etc
零「…いねぇな…まだ戦場の片付けしてんのか？」
だが、どこにもいない。
零は困り果てた。よし、戦場に行こう。(判断が速い)
零はその行く道中にも周りを見渡しながら歩いた。いつもは人が多く混雑している場所だって人1人いない。
底はいつもよりとても広く、寂しく見えた。
零「…そう思うと本当に大きくなったもんだな。天界本部は。人も多くなって…。…、」
零は歩みを止めて、来た道を振り返りしみじみと言った。その後に何かを言いかけようと口を開くが、その口からは何も発されなかった。
なにか哀愁が感じられるような雰囲気を醸し出していたが、少々重くなった足を動かして戦場へと向かった。
そうして重い足取りで転送ゲートやらを潜り抜けた後、目の前に広がった景色は、今もせっせと戦場を片付けしている部下たちの姿だった。
零は怪我をしながらも元気そうな彼らの姿を見て小さく息をついた。
零「……多いな…」
「あ、零幹部」
零「おう、お疲れ」
零の登場に気が付いた1人の一般部下が手に着いた土を払いながら駆け寄って一礼した。彼は頬にガーゼ、頭に痛々しい包帯が巻かれている。
其れに目線が言った零に気が付いたのか、苦笑いをしてその頭の包帯に手を当てた。
「あ、あはは…やはり零幹部みたいに大きな怪我無しにとはいきませんね。まだまだ訓練が足らない証拠です。精進します」
零「…訓練もそうだが、俺の戦闘全般は只の経験の差だ。焦るな」
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作者名：リートゥ | 作成日時：2023年12月15日 17時
