天界からの救世主35＿＿＿異色な孤独龍の追憶【オリジナル】【過去編】 (ページ8)

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人事内容、ややこしいことにページ8

零「…人事内容…」

零は持ち帰った書類の内容を見た。だが、良く分からない、と言えばよいのか。なんで、と思えばよいのか、「死者数・なし」と記載されていた。

なし？

これは人事書類だ。先ほどの戦争報告書ではない。天界本部の基本人事の話。死者を出ない前提で話を通す馬鹿が何処に居る。
でもこうして書類として存在しているのだからそういう事なんだろう。しかもこれはあの部屋の、あの引き出しから出てきたものだ。偽物ではないだろう。

零「だが実際死んだ奴が今回出ただろうし…、でも」

零はAのあの言葉を思い出す。

((『不必要である』))

零「…何が不必要なんだ…くそ、」

零は少し迷った後、その書類をデスクに置いたまま、自室を出た。
次向かう場所は訓練場や食堂など、普段一般部下が集うようなありきたりな場所だ。

彼は、あの目の前で死んでいった部下の顔を覚えている。目に映る彼らは出来るだけ。
その彼らの顔を見に行こうという心算だった。生きていればこの書類は本当という事だ。そして何やっているんだ、とあの人に問い詰めることが出来る。

もし、これで見当たらなかったら聞き取り、そして隅々まで探したうえでこの書類の不備を提示。これで終わりだ。

零「ややこしいことになってる…しかし、もし生きているのならあの人は何をやったんだ？」