天界からの救世主35＿＿＿異色な孤独龍の追憶【オリジナル】【過去編】 (ページ7)

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気になる、書類ページ7

どこかへ消えたAよりもそれが気になる。
情報部や資料室などを零は天界本部を走り回った。だが特に変わったこともないし、相変わらず天界部下がいない。

ぶっちゃかした室内と、腰を曲げて両手にそれらしく見えて違う内容の書類を持っていた彼は「やはり、あそこか」と小さく呟くと片付けもほどほどに、その部屋を出て次の目星が付く目的地へ。
きっと、ここの部屋の持ち主が帰ってきたら部屋の惨状には発狂ものだろう。

零は遠慮なくある部屋に入る。

『うお、』

零「引き出し失礼」

無論、Aの執務室であった。

天界長の仕事をしているAに構いなく、天界長デスクの引き出しをひいては漁っていく。

いきなりの突撃訪問＆荒らし屋になってやってきた零にはじめはなんだなんだという風だったが、特に気にした様子でもなかった。
それは何か細工をした本人の余裕なのか、バレても関係ないのか。まあ、調査、捜査をさせてくれるのだから今は特に何も言わない。

零「(編成書類、厚生書類、部隊編成、人事……人事？)」

やけに人事書類が少ない。

もう少しあっても良いと思ったが、こんなもんなのか？

気になった零はその書類を勝手に拝借するとAの部屋を出て自室へ。
Aの部屋で堂々と書類を立ち読みする訳にもいかないのでね。一応。