天界からの救世主35＿＿＿異色な孤独龍の追憶【オリジナル】【過去編】 (ページ5)

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勿論、不必要ページ5

『勿論、ずっと閉じ込めっぱなしにはしないし、一人ぼっちにもしないさ。色々イベントは起こすし、刺激になる出来事も起こすつもりだ。

基本的に地下室だが』

零「(ノータッチかと思った)」

『まあ、楽しみにしとけ！』と先に先に行くAの背中を見て、零は小さくため息をついた。

そして、ひとつ思い出したことがあった。大事なことだ。いつの間にか戦争は終わっていたから、流されそうになったが、

零「天界長、死者の追悼は」

『……』

天界では毎度戦争をすると必ず死者が出る。それも数人ではない規模で。小さな戦争であっても、数人は出る。

今回の戦争の相手は強大な組織であった。歴史も古かったようだし、技術も先進しているようでもあった。中級が上級になることもあるという特例ケース。

事前に対策をしているとは言え、途中で零が亜央を探し、そして追ったことで戦場で重要な大きな歯車という戦力が抜けた状況になり、さらに状況は悪化していた。
その状況はAはその場にいたので知っていたし、予想もしていた、がその時助けるなどの手は一切打っていなかったという。…後で聞いた話だ。

つまり、何が言いたいかと言うと、今回で過去最高にも及ぶ死者数が出たであろうその者たちの追悼をしたのか、いつするのか、それを零は知りたかった。

だが、Aは少し俯いた状態で口元だけが見えるように振り返りこう言ったのだ。

『不必要である』