天界からの救世主35＿＿＿異色な孤独龍の追憶【オリジナル】【過去編】 (ページ40)

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問題、そっとページ40

『…取り合えず零は亜央の部屋に案内してやってくれ。あと機材やあれこれ使い方を教えてやれ。亜央も、部屋に着いたらその莫大な量の荷物をどうにかするように。俺は一度用があるから離れるが、…問題ないよな？』

零「ハイ、問題ないです」

亜「俺も特に用はない」

『…(言葉遣いも躾なきゃならねぇな)』

ここで彼らは二手に分かれた。零と亜央はAが用意した部屋へ。

零「…といっても仕様は特に変わらないだろ。シャワーにベッドに一応台所も付いている。クローゼットはそこ、物置は此処。質問は？」

亜「例えばここの壁を壊したり、傷つけたりした場合…弁償か？折檻か？」

零「弁償というか給料から天引きされたりするな。

そこらへんは天界長の気分次第で処遇が変わる。
天引きで終わったり、仕事を手伝う代わりに無償にしたり、普通に説教されたり、機嫌がいいと経費から落ちる」

亜「そんな適当でいいのか…？」

仕方がない。ここはAがルールである。機嫌で左右する所も変なところで緩い天界本部のいい所なのかもしれない()

亜央は取り敢えず持ち帰ってきた武器を壁に掛けたり、机の上や枕の下に隠し置いた。

零「…」

亜「なんだよ」

零「い、いや」

その様子に零はかなり引いた。

『…さて…』

Aは資料室へ来ていた。というのも、先陣者が唯一残した報告書(以前零が見つけたもの)を読み返し、先陣者の残した情報を読み返していた。だが、読んでいる内容とは別のことを考えていた。

『(願い事というのはざっくりなら分かっている、だけど、いったいどう具体的に願うべきか…)』

懐からそっと取り出したのは厭界軍部から持ち出したオラシオンの花。