天界からの救世主35＿＿＿異色な孤独龍の追憶【オリジナル】【過去編】 (ページ36)

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談話、眩いページ36

軽い談話を続けていた時、零がふと言った。

零「そういやお前天下さまに会いに行ったとき、何処から入って会ったんだ？ここまで俺たちが練り歩いてきたのにも関わらずそれっぽい部屋は見つからなかったんだが」

亜「…裏の、…」

『裏、？』

亜「門…だが」

零「『門』」

Aは脳内マップを広げたところ、欠けている場所を思い出した。よし、場所が分かればこちらの物。

『行くぞ』

零「言うと思った」

幸い目的地には直ぐついた。門をくぐり、薄暗い廊下を通り、立派な扉を開けて室内へ。亜央は顔面蒼白。その他二人はかなり興味津々だ。

『…開けるぞ』

大きな豪華な扉を開けると軋みの音もなくスムーズに開いた。目の前には明かりが全くついていないくらい室内。
Aと零は臆することなく室内へ。だが亜央は扉の前で立ち尽くしている。

『【ライト】』

零「…こりゃまた立派な部屋で…、？」

Aが魔法で明かりをつけた時。零は部屋の最奥に無残に宇抱かれた木が山になっているのを見た。
それはこの部屋の配色なども考えてどうやら家具の様だった。
そっと近づき、じっくり見るとあるものを目にした。

零「っ、え」

零が驚いたように小さく声を上げる。

＿＿＿＿その瞬間。

部屋のどこかしらからパチッと小さな火花が弾いたような音がした気がした。

其れを認識したかしていまいかの境、右腕を後ろから非常に強い力で引っ張られ、猛スピードで視界から部屋が遠ざかっていくのが確認できた。

零「！？」

なにごとか、と背後を見ると、強い握力で自身の腕を掴んでいるAが。その彼の表情は真剣な少し焦った雰囲気がにじみ出ていた。

気が付かなかったが、零の腕を掴んでいるAの反対手には零と同じように二の腕を掴まれて足が浮いている亜央の姿。

そう思った直ぐのことだった。突如現れた目が眩むほどの眩い光、肌を焦がしそうな熱線が彼らを襲ったのは。