引き離す、決定 ページ24
取り敢えず言葉よりも体で覚えさせるタイプの亜央と言葉や理屈で覚えるタイプのそい津を合わせ続けても一向にかみ合わないパズルのピースなので引き離すことにする。あれじゃいつまでたっても終わらないから。
零「はいはい、いったん離れろ」
亜「アァ!?」
「れ、零幹部!お疲れ様です!」
亜央と部下の間に割り込んだ零は左右から別々の感情をぶつけられて寒暖差で風邪をひきそうだ。こっち睨むな亜央。
亜「あいつ覚え悪すぎだろ!!」
零「勘弁してやってくれ。あいつは体で覚えるより理屈で覚えるタイプだ。お前とは相性が悪い。」
亜「……」
零の言葉を聞くなりそっぽを向いてしまった亜央。零はそんな態度の亜央にため息を付くと、部下に普段通り訓練に集中するように指示した。
…少し目立ち過ぎたか。訓練が始まったが、こちらをちらちらと見て集中できない奴らが一定数出来てしまった。
今日の訓練場の見学は此処までにするか。
零「亜央、次行くぞ。お前らも邪魔したな!」
「いえ!ありがとうございました!」
部下の言葉を背に訓練場を後にした二人。
零は無言になった亜央に気に掛けながら次の目的地へと歩いた。
零「…(教え方は良かった。その証拠に周りの身体で覚えるタイプは完璧に近い動きだ。…教える側にしてもいいかもな…天界長はどういう決定を考えているのやら)
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作者名:リートゥ | 作成日時:2023年12月15日 17時