シッシッ、目に ページ18
零「(でも詰めが甘いところがあるなぁ…)」
亜「……」
零と亜央が隣に並んで椅子に座り、彼らの様子を見学している。その時に訓練場の入り口から零を呼ぶ声が聞こえた。
零「え、」
零は隣の真っすぐ部下達を見続けている亜央を一度見て呼びに来た部下を見て、もう一度亜央を見ると彼はこちらを向いていた。
亜「行って来いよ。別に今更逃げたりしねぇから。…逃げていくところもねぇしな」
零「……、わかった。ここから出るなよ。大人しくしてろ。
あと、お前の居場所は
亜「……さっさと行け」
零の言葉に若干そっぽを向いた亜央はノールックでシッシッと零を手をひらひらさせて追い出す様にした。
彼の様子に息を吐くと「じゃあ、行くぞ」と部下と一緒に訓練場を出ていく。
亜「……」
亜央は天界本部の有権者である零が出ていっても変わらない天界部下の態度を見ながらぼーっとしていた。
亜「…(力がある人がいなくなったら普通少しは怖がったり、警戒したり、ちょっかいを出したりするものじゃないのか…こいつらの肝が据わりすぎているだけなのか。
…あるいは俺かここの天界本部の長への信頼が高すぎるのか。)」
思考を巡らせながらも彼らの訓練風景を見ていると、ある部下が目についた。
亜「……。」
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作者名:リートゥ | 作成日時:2023年12月15日 17時