天界からの救世主35＿＿＿異色な孤独龍の追憶【オリジナル】【過去編】 (ページ15)

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じゃらじゃら、機会にページ15

零「天界長に言われてるんだ。お前を外に連れ歩くように、とな」

亜「……」

亜央は零のその言葉を聞きながらそっぽを向いて白に統一された廊下を零の後ろについて歩いていた。彼が一歩を踏み出すたびに腰に繋がれた鎖がじゃらじゃらと鳴る。

零「これから一般部下の訓練場に行く」

亜「…」じゃらじゃら

零「…基本的には自由にしてもらって構わないらしい」

亜「…」じゃらじゃら

零「……身体を動かしてもいいし、次の目的地に直ぐ行ってもいいが、じっくり見学しろよ。今後、ここはお前の…」

亜「…」じゃらじゃら

零「………。」

零「いや鎖がウルセェ！！！！！！！！！！」

まあ、そうなりますよね。寧ろここまで亜央が登場してきてそうならなかったことが奇跡だ。
零は振り返って大声を出した彼に驚いた顔を見せる亜央を見た。
彼はここに来てもずっと黒いローブを身体に纏っていた。その腰から伸びる鎖は床に引き摺っていて、先端にはかなり変形した重り。

零「それどうにかしてほしいんだよな！？」

亜「…俺はこれを外したことが無い。そういう命令だったから。外し方も知らねェ」

零「……訓練場に行く前に天界長の所によってどうにかして外してもらおうぜ。万が一部下に当たったら大事だ」

亜「………」

零「序にその鬱陶しいローブも脱いでいくぞ」

本当は黒い服も引っぺがして天界仕様の白スーツに変えたいが、それはまた今度の機会に。